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日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

『デリバリーシンデレラ』EPISODE.113 信じて  

お父さんとの感動の再会に続いて、
遂に黒木さんに決意を打ち明ける時。
一体どうなることかとドキドキしつつ、
あれこれ考えながら待っていた回でした。

いらん心配が杞憂に終わって良かったです。

自分の狭い心と思考が情けない(笑)。

この二人なら大丈夫ですね。
今なら本当にそう思えるし、
どんな敵や偏見があっても、
この二人なら負けないはず。
今の二人なら負けないはず。

クリスマスや卒業なども終え、春に向かって行く中で良い展開でした。
作中の時間軸と読者のそれが違うのはわかっていますが、良いのよね。

4月に、新しく獣医さんを雇うことになったと言う黒木さん。
これで、もふもふの方が今後の展開で手薄になっても大丈夫、
その布石かなとも思っているのですが、さてどうでしょうね。

「ありがとうございます」と一度言った後から、
「ありがとう」と言い直す雅美ちゃんが良いね。
何とも微笑ましい良い場面じゃないですか。
雅美ちゃんの方の距離感や照れも縮まって、
初々しさに見え隠れする次のステップ……。
先生は本当に丁寧に描かれるなあって感動。

ここで『接近』と書いて何と読むかで、その人の属性と世代がリトマス試験紙の如くわかります。
考えるまでもなく瞬時に「アプローチ」と読んだ人がいたら、私と同じ人種だろうと思われます。

それで…

話があるって?

…大事な話?

…はい


じゃあ
ボクんち
行こうか

ここでも月が。
闇に翳る月が。

最初のページのテンポ感と台詞の多さに対し、
同じ1ページでもこの構成とはやられました。

間と重さが見事に表現されているのが秀逸で、
ページを捲る読者も構えてしまう上手さです。

そして、もうひとつ。
またしても黒木語録出た!(笑)

ここでボクんち行こうかって、もう素敵よ。
雅美ちゃんが奥手な分、やっぱり彼の出番。
雅美ちゃんにぴったりなパートナーだと思うし、
そんな二人のやり取りっていつも胸に来ますね。

『304号室』と来たらDir en greyの楽曲を連想して、ついつい過剰反応。

そして、躊躇する雅美ちゃんの手を握る黒木さん。
手を引っ張り、すかさずドアを閉める黒木さんが、
もう格好良すぎるじゃないのよー。
しかも閉めた途端にこれだもんな。

前々から思っていましたが、黒木さんって有無を言わせない格好良さがありますね。
決断力と行動力、そこから来る端的で突き刺さるセンテンスの数々が実に潔いです。

黒木さんに抱かれながら、言葉を交わす雅美ちゃん。
この時も、それぞれのコマからあたたかさが伝わり、
次のページで、雅美ちゃんも腕を回すのが良いです。

ホントは嬉しいです

やっと会えた

この言葉が何より素敵です。
黒木さんの穏やかな笑顔も。



明日は…?



夕方
学校に
ちょっと…

ボクも夜勤

またしても!
黒木語録だ!

ドキドキで顔真っ赤な雅美ちゃんが何とも可愛いです(笑)。

……これは、もしかして……。
いや、もしかするまでもなく、
もしかして、そんなこと……?

ああ、こちらまでドキドキしてくるじゃないですか(笑)。

そして、更に続く黒木語録!

ごゆっくり

しかも、いつの間に雅美ちゃんの荷物まで!!(笑)

アッシーのみならず、
そっちも完璧なのね。

2コマ登場したアマゾネスちゃんも最高。そして最速の出番終了かいな。
鳴かれると、アキバイエローとふさにゃんを思い返すのが私の性ですが。
流石は獣医さん。その辺りの切り返しも完璧。
でも、雅美ちゃんが照れながらも楽しそうで、
本当にこの二人は最高だと、素直に思います。

それに対して、次のページでは……。
またみんなの言葉たちが去来します。

もしも…
ヴァルキューレが
あんなことに
ならなければ

こんな幸せが

もっと早く
来ていたかも
しれないのに…



でも
アタシは…

アタシは
また

自分から…

『Episode.100 背中』のあの場面も思い出しますね。

そして雫姐さんとミチルちゃんのことが過ぎって――。

遂に黒木さんに打ち明ける時が……。

黒木さんも、どうしたら雫姐さんを助けられるか調べていたようで、
でも18歳未満を雇っていた事実がある限り、無理だと言いました。

何も
出来ないんだ

違うの

無罪にする事は
できなくても

雫さんの
意志を…
願いを

継ぐことは
出来ると
思うんです…!


思わず振り返る黒木さん。

『眼は口ほどに物を言う』とは言われますが、
このコマの黒木さんの瞳が何とも言えません。
たった1コマで小さくても胸に来るのですね。
それに続く彼の台詞の時の瞳も熱があります。

今まで、雅美ちゃんの瞳については散々書いてきましたが、
黒木さんの瞳も、また違う独自の魅力があって良いですね。
熱さの中にも、冷たさや孤独が宿っている感じが好きです。

雅美ちゃんの瞳や、雫姐さんの唇がアップになるコマなど、
今までも触れてきましたが、今回も良かったと思いました。

黒木さんの諦観を遮るように、雅美ちゃんが口にした言葉。

違うの

この場面は雅美ちゃんの唇がアップで、新鮮なときめきも。

ヴァルキューレの経営を引き継ぐつもりなら、それは違うと、
自分の夢があるのに、誰のためとは言え、諦めちゃダメだと。
黒木さんの言葉は尤もで、それは雅美ちゃんもわかっている。
だからこそ、山田雅美として戦う決意表明の瞬間が遂に……。

アタシ…

わかってます

アタシがここまで
やって来れたのは…
支えてくれた人達の
おかげだって

だからそれを無駄に
したりしません…!
失望させるようなこと
絶対にしない…
だけど

大事な人たちが
困ってるの…
放っておけない!

お願い…
信じて!

黒木さんが
信じてくれれば
アタシ…頑張るから!











言葉にできない感動。
思わず号泣しました。

雅美ちゃんが、自分の意志を自分の言葉で、
こんなにも力強く、そしてはっきりと……。

雅美ちゃんの成長と決意が痛いほどわかる名場面です。
今も毎日のように読み返している大好きな名場面です。

つよく想う気持ちから
なにか変わりはじめる

以前にも書きましたが、雅美ちゃんは本当に『解放区』を想起させます。

この時の雅美ちゃんの瞳の強さと来たらもう。
私は雅美ちゃんを応援してきて良かったです。
清く正しく生き抜く雅美ちゃんが好きですが、
それだけじゃない強さが今は確かにあります。

自分の気持ちを言わずして相手に期待するのは甘えているということです。
人間が相手に気持ちを伝えるには最終的には言葉しかないと思っています。
両想いという言葉もありますが、正直私には懐疑的な部分があります。
私的には、お互いが片想いしあっているのをそう呼ぶのだろうなって。
私はその言葉が好きじゃないし、そんなものはどうだって良いかなと。
他人の真意なんて、その人じゃなければ決してわからない訳ですから。
大切なのはそこの部分じゃなく、自分がどう思うかというところです。

ひねくれていて、すみませんが(苦笑)。

自分の意志を自分の言葉で、大切な人に伝えた雅美ちゃんが素晴らしいのです。
勇気を振り絞った雅美ちゃんのせいいっぱいの言葉、確かに受け止めましたよ。

言葉を綴っている者としては、
雅美ちゃんを見習わないとね。

その想いを受け止めた黒木さんも、
黒木さんの言葉で彼女に返します。

「今だ!抱きしめろ――!!」(『仮面ライダー響鬼』三十五之巻「惑わす天使」)
というあの名言(迷言? ある意味、鳴弦?)を思い返しますね(笑)。

そういう
事なら

ボクの言う事も
少しは守ってよ?

これからは
なるべくボクと
一緒に居ること

何があっても
ボクを
信じてくれること

ボクもキミを
信じる…
いいね?


雅美ちゃんの言葉をまっすぐ受け止めて、
それをまっすぐ返す黒木さんが最高です。

はい…

アタシの
側にいて…


『眼は口ほどに物を言う』と先述しましたが、
それを『手』で表現されるなんて参りました。

確かに、言葉を交わさずとも気持ちを伝える手段はあった!
握手ほど、その気持ちを伝えられる方法はないですからね。

先生に完全にやられたという思いと、
先述の文章でやってしまった思いと、
再読して、書きながら感じています。

やったーとやられたーとあちゃーが一度に来た感じ(笑)。

加えて、もうひとつ。
前々から思っていることで、この回は特にそれが顕著なのですが、
テンポ感と空気の重さ、時間の流れと間の活かし方も最高ですね。
殆ど台詞がないページでも、表情だけでもドラマが描かれてます。
逆に、思い詰めた雅美ちゃんの台詞は強く深く響いてきますしね。

私がデリシンを読んでいて気持ちが良いのは、そのテンポやリズムも大きいと思っています。
先生のコマ割りは絵や台詞が映えるだけでなく、こちらにおいても優れていると痛感します。
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