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日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

『東京喰種‐トーキョーグール‐』#030[苦味]   

ツイートを少なめに心掛けても、
何だかんだと仕事のトラブルが。
なかなか腰を据えて書けない日々ですが、
溜まっている分は必ず巻き返しますので。

さて、新展開です。

本編も扉ページも、連載開始当初に立ち返ったかのような『おさらい』感が良いですね。
喰種と捜査官、双方の視点で描かれた後から『カネキくんの日常』がまた描かれており、
作品全体としても、実に良い構成だと思っております。
ただ一つ、連載開始当初と違うのはカネキくんの決断。

『もう元の人間には戻れない』
『喰種として生きるしかない』

『喰種を受け入れるしかない』


この決断が最大の危機で突破口となり、
そして彼自身の成長にも繋がりました。

バトルもドラマも最高の展開を魅せてくださった石田先生に改めて感謝すると共に、
だからこそこれからのカネキくんや仲間たちがどう生きていくのか着目したいです。

もう扉ページからして、やられたなあと。
そう来るかと、ニヤリとさせられますね。
増刊と連載前の読切二作も単行本に是非。

喰種となった自覚があるカネキくんが、
連載開始時の序盤のように再度病院へ。
この構成がまたニヤリで堪らないです。

うん

特に問題は
ないみたいだね

あの嘉納総合病院に再び。嘉納教授の言葉に疑問を抱くカネキくん。
それもそのはず。身体の変化はカネキくん自身が一番わかってます。

僕の身体
こんな状態なのに…

普通の人間と
数値上は同じって
有り得るのかな…?

ここでトーカちゃんの言葉を思い出します。

〝喰種〟は
Rc因子ってのが
人間の十数倍高いから

細胞とって
その数値調べたら
一発でバレんだって


簡単な検索したら、それらしいものが散見されましたが、
リトマス試験紙の如く、一発で判別とは重要な部分です。

人間態を持つ怪人は『仮面ライダーシリーズ』の伝統であり定番でもありますが、
近いところで挙げられるのは『仮面ライダーカブト』の地球外生命体ワームかと。
人間に擬態したワームは、本当の人間より体温が低かったので、
サーモグラフィーで見破れた、という描写が序盤にありました。

しかし、それにしたって一般人には無理ですしね
(作中では、ワームから人類を守る組織『ZECT』が開発した機械で看破)。

所謂『成り済ます』人間態ではなく、
『もう一つの異形の姿』という点で、
『仮面ライダー555』のオルフェノクの方がより近いですね。
『仮面ライダーアギト』の終盤の描写もそれを彷彿とさせます。

まあ、この辺りは今までにも散々触れてきましたが、
生まれながらの特撮者なので、ご了承くださいませ。

人間とは決して相容れない(と双方が思っている)点や、
人間社会に溶け込んでいる点(マイノリティーとして)、
総合的には、やはりオルフェノクが最も近いところでしょうね。
いえ、正体の看破について色々思い返してみたかったのでした。

以前にも、真戸さんに疑われてゲートを潜らされそうになった彼らでしたが、
さて、ここでまた一発で判別できるという彼女の言葉を思い出すカネキくん。

この時点で嘉納教授がいつも通りであるのは、
理由として挙げられることを列挙してみます。

1.異常は見られるけれど、本人には言えない。
2.異常は見られるけれど、本人には言わない。
3.本当に異常が見られない。

可能性が高い(と思われる)順に並べてみたつもりですが、
3はどうだろうかと(序盤の展開からしても)思いました。

1については、更に分別することができます。
本人の心情を慮ってか、あるいは別の理由か。

2についても、更に分別することができます。
善意からの判断か、反対に悪用するつもりか、

この展開がどちらに傾くかで、嘉納教授のポジションも大きく変わりますね。
敵であれ味方であれ、作品全体を貫く要素に繋がることで重要だと思います。

1.人間の立場から、人間のカネキくんを人間として治したい。
2.人間の立場から、喰種のカネキくんを喰種として助けたい。
3.喰種の立場から、人間のカネキくんを人間をして喰いたい。
4.喰種の立場から、喰種のカネキくんを喰種として助けたい。
5.喰種の立場から、喰種のカネキくんを人間として喰いたい。
6.喰種の立場から、人間のカネキくんを喰種として助けたい。

色々と妄想が膨らむところで、
今後が楽しみで仕方ないです。

カネキくんは、当然人間社会で正体がバレたくないのですが、
知りながら知らないフリをする、そんな味方がいれば話は別。
あんていくのマスターのように、大人の協力者がいれば……。
嘉納教授がそうなのかは不明ですが、着目したいところです。
只者ではない、ただの人ではない可能性も捨ててはいません。

もっと言えば、嘉納総合病院が普通の病院でない可能性も考慮しています。
オルフェノクの為、専用医療施設を有していたスマートブレインのように。
表向きは普通の施設でも……という嘉納性、ではなく可能性もあるかなと。

この回で触れられたことですが、カネキくんと亜門さんの戦いを見ていた喰種が。
しかも、というか当然ながらその喰種もまたあんていくのお客さんでしたけれど、
リゼちゃんに襲われた時点で(あるいはその前から)他の喰種に見られていたとしたら……。
でも第一話を読み返すと(手術室の同席者を欺いてなければ)演技ではなさそうですが……。
更に言うと、あの日の他の客の中に喰種がいれば……と考えると怖いですね。
偶然ではなく、仕組まれて喰種にされたと考えると色々と考察も一変します。
どちらにせよ、カネキくんが搬送先の病院を選べるはずもない状況でしたが、
何者かが手回しをしていたら、と考えると一気に恐ろしさが増してきますね。
20区にどれだけ喰種がいるかはさておき、西尾のような身近な例もあるし。

嘉納教授は『仮面ライダー』の緑川博士のような立場なのか、
『仮面ライダーW』の井坂先生のようなヤバイ医者なのかが、
激しく気になるところです(笑)。

バトルがない回だからと言って油断なりません。
何気ない会話や描写も見逃せないと改めて痛感。

この検査は?

その数値は
測らないのか?

本当は…
全部気付いてて
隠してるだけじゃ
ないのか…?

リゼさんが
〝喰種〟だってことも

僕の今の
現状も――

果たして、これがどちらに転ぶか気になるところで、
嘉納教授の今後の描写も、期待しているところです。
台詞通り、一ヵ月後の診察の場面も楽しみなところ。

ここで、カネキくんから嘉納教授に。
カネキくんからしたら、当然の質問。

教授の返事が嘘か本当かはわかりませんが、葬式は調べればわかるので間違いないでしょう。
リゼちゃんにも家族がいたのは別段驚きではないのですが、カネキくんの不安もわかります。

リゼさんの
家族ってことは
〝喰種〟……だよな

…僕の事
恨んでるんじゃ
……

恨んでたんだろうな

思い耽るカネキくんにヒデの台詞が被ります。
読んでいるこちらも思わずひっかかりました。

第一話では「胡散臭いオッサン」呼ばわりしておいて、
今やすっかり「小倉ちゃん」ファンで影響受けまくり。
ヒデ、可愛いなあ(笑)。

この場面からも連載開始当初を思い返せる良い構成で、
正に新たなる攻勢の為の良いおさらいができた回です。

しかし、ヒデもなかなか考察が良い腺突いていて、
というか、ズバリ真相を言い当てているのがまた。

小倉ちゃんの『喰種解体新書』と実例集は是非とも読みたいなあ(笑)。

そして、順番は前後しましたが、今日のあんていくには喰種のお客さんばかり。
ちょっとした英雄扱いで、カネキくんの本意とは別に、盛り上がる店内ですが、
自分が勝手な行動に出たとマスターに謝ろうとします。
マスターの言葉がまた何とも泣けるところでした……。

私は
感謝している
くらいだよ

その日の
ことは…

四方くんから
全て聞いてある

ヒトである君が
〝喰種〟を守るために
戦った

私にとって
これほど
嬉しいことはない


カネキくんを仲間として受け容れながら「ヒト」であることも認めるマスター。
どちらか一方ではなく「どちらもカネキくん」として認めるのは大人ですねえ。

その後の台詞には含みがありそうですね。
あの日の電話のことや今までの彼の葛藤、
マスターも心苦しく思っているでしょう。

そして、ヒナミちゃんは「トーカちゃんち」とのこと。
マスターの口から「トーカちゃんち」って、可愛いな。
ともあれ、24区行きではないのは何よりですね。
保護者の問題は、以前から気にしていたので安堵。

そして、ヒデは缶コーヒー。
カネキくんは、あんていく。
この対比も秀逸なのですが、
最後のコマには参りました。

……………
……………

…苦えな


    青年は
 「coffee」を
「苦い」と訳す。


当たり前のようで、本作においては重いことですね。
喰種と人間との味覚の違い、そしてコーヒーは……。
石田先生の構成は毎回好きですが、今回はもう脱帽。
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