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日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

『デリバリーシンデレラ』EPISODE.103 愛情   

やっと時間が取れて感想が書けます。
毎週同じこと言ってる気がしますが。

しかも今回は先述の記事の通りで、
アンケート提出が遅くなる愚行を。

NON先生、ごめんなさい。

でも、ちゃんと締切までには出してセーフではありますので。
毎週、必ずデリシンぶっちぎり一位で出してるのでお許しを。

と言う訳で、懺悔も終えたところで(笑)感想を。

ここに来て、このサブタイトル!
そして、この扉ページだなんて!

人はか弱く、だからこそ愛しいもの――――。

これはもう反則(販促)でしょう。
最初の2ページだけでも感極まってしまったではないですか。
5年前の当事者じゃない雅美ちゃんのあの絵が扉ページとは、
先生は実にニクイ&上手い構成でやられたなとつくづく痛感。
何かもうあのページで心を引き止められるような感覚がねえ。

マリアちゃんの救われない魂を現在も悔やむ黒木さん。
そんな黒木さんを知りながら見つめている雅美ちゃん。

残酷で重過ぎる5年という歳月を経た現在で、
この別々の二人が重なる構成も実に秀逸です。

だって、綺麗事だけでは生きてはいけないあの世界で、一歩踏み外せば雅美ちゃんも……。
そして、逆に言えば、マリアちゃんだって本当は黒木さんと幸せな未来を掴めたはず……。

どちらが、どちらでもおかしくはなかった。
どちらが、どちらであっても有り得たこと。

その脆さ。
その儚さ。
その危うさ。
その切なさ。

それを思うと、やはりどうにもやりきれないものがあります。
先生が描かれるドラマには、その深さがあるのが好きですね。
登場人物それぞれの視点から、思い返すとまた味わい深いし、
同時に、胸を締め付けられるような感覚が鮮烈に残るのです。

性や性風俗を扱う作品はそれなりの数がありますけれど、
ここまで自分に突き刺さる作品は他にありませんでした。
上辺やライト層の読者の欲求だけ煽りなぞる作風でなく、
細やかな部分までよくおわかりである描写も魅力ですし、
上手く言葉にできないこのデリシン特有の読後感がもう。
この点一つからも先生の本気の姿勢が伝わるというもの。

取り敢えず可愛い子が夜の仕事で苦悩する姿を書けば、
などという凡百の漫画とは一線を画している名作です。
勿論、そういう漫画がいけないとは全く思いませんが。

まるで心を覗かれているかのような感覚まで抱くことも。
他人事とは思えないと書いてきたのもそういうことです。
同業で現役の女の子の読者も、きっとそんな感覚ではないかなと。
本作のメッセージ、問題提起はその意味でも巨きいと思いますね。

ただドロドロしているだけじゃない。
かと言って上辺だけ描くのではない。

それでいて、エンターテインメントとしてきちんと成立できるように。
この奇跡的なギリギリのバランスこそが、やっぱりデリシンだよなと。

先生がコミックス2巻で仰っていたこと、改めて本当に頷けるのです。

そして、前回もそうなのですが、正直涙が堪えきれないといったところですね。
今回の黒木さん、更に雅美ちゃんのあの台詞、そして最後のページでもう……!

男は立ち上がる。
大切なものを、
二度と傷つけさせぬために。


もう、暫く金縛りにあったように釘付けで、
圧倒されて、言葉にすらできませんでした。
ここで立ち上がる黒木さん、もう最高です。
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