日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

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遂に新連載開始ですね。
これにて「髙橋ツトム先生の今年の新連載三本」が総て出揃った訳です。嬉しくて仕方がないです。

『残響』(小学館『ビッグコミックスペリオール』連載)
『BLACK-BOX』(講談社『月刊アフタヌーン』連載)
『ヨリシロシ』(講談社『ヤングマガジン サード』連載)


無論、どの雑誌も先生の新連載の為に定期購読開始しております。

この中で本作『ヨリシロシ』のみ、現代劇ではなく時代劇です。
そして、ただの時代劇ではありません。タイトルからも窺える通りですね。

以下に、本作のあらすじを。

昔、「呪われた島」があった。
天水島。
ある日突然、島の女が湖に入っていった。
それから三日に一度、女がいなくなるようになった。

空から魚が降り、川は逆流して、奇怪な事件ばかりが起こるようになった。

長老は言った。
「神の怒り」を買ったのだと。
そして、栄作に言った。

栄作・・・・
子供達を
連れて
島を出ろ

彼等を
生かせ・・

そしてお前は
釘屋伊右衛門を
捜すんだ



栄作は、あやめを連れて島を出た。
江戸の百喜町の饂飩屋「つぶら屋」を目指して……。

二人が釘屋伊右衛門と出逢った時、運命が動き始める。

その男、依代師




それでは、感想を。

以下は今回の内容に触れた感想です。
未読の方はご注意くださいませ。本誌を書店さんに注文しましょう。



髙橋ツトム セカイを黒く、塗る。
Paint it,Black

釘屋伊右衛門 その男、神をも欺く。
Ridden "Chaos"... Wormy in this "Cosmos"
Cosmos Blackness
Darker than Darkness




江戸×怪異譚
『ヤングマガジンサード』で超巨弾新連載開始!!
超美麗本誌表紙イラスト&巻頭カラー!!


鬼才・髙橋ツトム先生の“第三の黒の衝撃”を体感せよ。

presented by Tsutomu Takahashi
髙橋ツトム

ヨリシロシ


まず、何と言っても新連載告知イラストと本誌表紙イラストが素晴らしいです。
格好良すぎるにも程があるだろうと。
先生のこの絵の説得力だけでも堪らないですよね。釘付けになって唸らされます。

先生の今年の新連載『残響』『BLACK-BOX』は、そのどちらも現代劇です。
それに対して、ドラマ以外の部分、即ち設定や能力が最もミステリアスなのが本作でしょう。
タイトルが発表された時点であれこれと想像が巡ったものでした。
そして、主人公のカットが発表されたあの日。ますます期待が高まりました。

先生の読者には堪らない最新作でしょう。
時代劇と言えば『SIDOOH』を、霊なら『スカイハイ』や『ヒトヒトリフタリ』や『天間荘の三姉妹 スカイハイ』など、
それぞれに連想しますしね。それぞれ、先生なら最初から面白さが約束されている訳ですからね。
それでいて「今までにありそうでなかった新しさ」に満ち溢れてますから。

そんなときめきと共に本誌発売日を待ち焦がれていたのでした。



結論から申し上げます。
期待して待っていた以上の読み応えでした。流石は髙橋ツトム先生だと嬉しくなりましたね。

冒頭のあらすじでも少し触れたように、天水島の栄作とあやめが島を出るところから始まります。
そして、江戸に辿り着き、釘屋伊右衛門(くぎのや・いえもん)と出逢うところまで描かれます。

……が、肝心の主人公が無愛想で、全く聞く耳持たずというフックが実に巧いですね。

釘屋伊右衛門って勿論格好良いのですが、それだけじゃないのがまた味わい深いですね。
彼の顔で特徴的なのが唇だと思います。
カラーのカットでもそうですが、唇を尖らせたり、歪めたりして不機嫌そうな彼が何とも良い味出してます。

伊右衛門の店である饂飩屋が『つぶら屋』というネーミングでニヤリですね。
美々様曰く、「世間じゃ「つぶれ屋」って言われている」という件で更にニヤリ。巧いなあ。
『百喜』という町の名前は『百鬼』の含意があるでしょうし、こちらもまた然り。

主人公の特殊な能力はひとまずおあずけというニクイ構成もさることながら、その後の展開も良いですね。
『つぶら屋』から現れた美々様の方が、寧ろそちらについても拝めましたし、正義の味方らしい存在です。
そもそも、上述の通り、伊右衛門は聞く耳持たずで、美々様がいなかったら話にならなかったところです。

あの伊右衛門さえも彼女に対しては「様」付けで呼ぶ辺りも重要なポイントだと見て良いでしょう。

ともあれ、結果として依頼は受ける形になりました。

問題はこの後です。

伊右衛門とあやめの会話。ここにこそ、本作の設定の肝がある訳ですね。

島にはもう一人も女がいない。
あやめの年齢。月経の有無。

そして、長老のあの言葉。
「お前の産む子が未来になる」

天水島の神は生贄を求め、そして今、依代師が少女に子供を宿す……。

これで見えてきましたね。

もしかしたら、その昔、天水島の湖で溺れてしまった少女がいたのかもしれませんね。
伊右衛門とあやめの場面から、京極夏彦氏の『姑獲鳥の夏』を連想したり。



次回、いよいよ伊右衛門と美々様が天水島に上陸して事件解決に向かう展開ですね。期待大です。

伊右衛門もさることながら、美々様もただの人間じゃないですし、彼女も気になるところです。
この二人の会話もとても好きなところですし、二人の関係性や過去も含めて着目していきたいです。

そして、栄作の言葉も気にかかるところですね。
島から女が消え始めた時に現れた一人の男
その男こそ、栄作に伊右衛門を紹介した訳ですからね。
紹介した男からの文を読んだ伊右衛門の表情が明らかに激変しましたし、今後に大きく関わる人物でしょう。

今までも、目に見えない存在を通した人間ドラマ、人間の業に迫る名作を多く発表された先生の最新作。
本作でも、どんなドラマが味わえるか、楽しみで仕方がありません。
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