日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

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宮月新先生、待望の新連載決定!!

と言う訳で、宮月先生の公式発表に飛び上がって喜びました。
『グランドジャンプ』で連載中の『不能犯』(作画:神崎裕也先生)とダブルで連載とは堪りません。
「ダブルでお得ゥ!!」ですね(ヤンマガ参照)。

ええ、『不能犯』の感想が何だかんだで遅れっぱなしなんですけれどね。
この場で申し上げておくと、本誌リアルタイム購読派で、ちゃんと毎回読んでますよー。



さて、この度の新連載『シグナル100』です。
こちらは作画が近藤しぐれ先生。
『ヤングアニマル』で15号から連載開始です。乃木坂46の表紙が目印ですー♪

宮月先生ご本人様の公式発表でも「宮月新らしさ全開」だと仰っていました。
つまり、これは私にとって「最初から面白いのが約束されている」訳です。
私が逃すはずがありません。
これでまた定期購読誌が増えましたねー。

気になっていたのは絵柄だけですが、読みやすくて全く問題なし。
昨今のアニメっぽいのとは別の漫画らしい可愛らしさがある絵柄なのも私的に好感触。
近藤しぐれ先生が作画担当されて良かったです。

ちなみにタイトルの『シグナル100』の読み方は『シグナルひゃく』です。
『シグナル』とは何を意味するのか、『100』という数字は何を意味するのか。
気になった方は是非とも本誌購読してみてくださいませ。

それでは、感想を。
未読の方は、以下にご注意くださいませ。



鬼才・遂に降臨。
あの宮月新先生が遂に新連載開始。

減殺社会の病理、人間の内奥を抉り取る鬼才の最新作。

喜劇が悲劇にすりかわる。
日常が呆気なく色を変える。

抉られたココロが叫びだす。

今、この叫びを聴け。


大型新連載! 巻頭カラー!!
大ボリューム45ページ!!


シグナル100

原作 宮月新 作画 近藤しぐれ

第1シグナル 奪われた日常




まずは何と言っても扉ページが強烈ですね。
血塗れの女子高生が立っている姿。そして、この表情。

タイトルの『シグナル100』から設定や作劇をあれこれと予想していましたが、この時点で半分崩れました。


高校が舞台だというのは思っていた通りですが、そこからの展開がぶっ飛びすぎ(褒め言葉です)。

自分の予想の中にあったのは「クラスの中で、たった一人だけ『シグナル』(※この場合はSOS)を飛ばせる子がいる」か、
「逆に『シグナル』を認識して受け止められる子がいる」かという考えでしたが、やられましたねえ。

そんなぬるい考えじゃないよーと先生に笑われそうです。
やはり宮月先生は常人の斜め上の思考(&嗜好?)でしたねー。



私立聖新高等学校の2年C組。学級崩壊のクラス。
馬鹿騒ぎするクラスメイトたちから離れ、冷めた瞳で日々をなんとなく過ごす樫村怜奈
(この一文を敢えて冒頭の紹介文、あらすじに持って来ない辺りが私だなと)。

上述の通り、てっきり彼女がシグナルを発する立場かと思っていました。
途中まで読み、あの回想シーンからしても、そうだと思っていました。
榊くんが停学処分で「今、このクラスにいない」ことも含めて、この二人で『シグナル』のやり取りなのかなと。

狂喜に満ちた凶器の発端は下部先生だったのですね(「僕」とのダブルミーニングなネーミングもニヤリ)。

下部先生はクラスを視聴覚室に集めて……!?

前半の教師いじめや、教師からの強姦など、この辺りの抉り方もさることながら、その後も宮月先生らしさ全開。
下部先生の独壇場になってからが、正に真骨頂。

『後催眠』と来て、『不能犯』ファンとしてニヤリとさせられたところですが、その後が問題です。
「催眠発動の合図001」とは……!
「001」ということは当然ながら「002」もある訳で、その数はなんと……!

そういうことだったのですね。

そして、「ひとつだけ「解催眠」の合図を仕込んでおきました」と。

自殺暗示を解除する方法。それは……!?



宮月先生、やってくれましたね。
これには唸らされました。続きが気になって仕方がないです。

これで『2-C』の全員が否応なく下部先生のデスゲームに巻き込まれてしまった訳です。

クラスの人数「38人」に対して『シグナル』の数は「100」というのも実に巧いです。
誰か一人が動くだけで(または「動かずにいる」だけで)、『シグナル』が同時多発する可能性もあります。

大好きな『不能犯』の宇相吹正(うそぶき・ただし)とはまた違う仕掛けもツボなところでした。
下部先生の仕掛けもさることながら、自ら死んでみせるとは……。

これで、少なくとも下部先生に後催眠を解除してもらうという選択肢は完全に潰えた訳です。

下部先生があまりにもインパクト絶大で、宇相吹とは違う方向でヤバイ人でしたね。
まさか連載開始早々にこんな形でいなくなるってのも含めて。
彼自身が既に「追い詰められていた人間」であり、「病んでいた人間」の末路として実に強烈でした。

以下に、気になること、事件解決の鍵に繋がりそうな要素をピックアップしてみます。

■下部先生は以前、アメリカの有名な心理学研究所に居た

具体的に研究所の名前は明かされていませんが、これだけでも相当な人物です。
その筋の心理学者が登場する可能性は極めて薄いでしょうが、一応触れておきます。

■下部先生が見せたビデオ

カルト教団が実際に使用していた強制的マインドコントロールの手法を応用ってのが凄いですよね。
先生、本気出してハッスルしすぎだろ。

■自殺暗示を解除する「たった一つ」の方法

下部先生の台詞と、ヒキの最終ページで、それぞれに出てきましたが、厳密には一緒にはできません。
この吹き出しの中の台詞回しや三点リーダの使い方も含めて、これも宮月先生の意図されたものでしょう。
下部先生は「見届けること」と、はっきり口にしています。
つまり、この『現場』から離れて逃げること自体がアウトと見て良いでしょう。
例えば「暫く逃げ込んでいて、後からクラスメイトに聞かされた」ではアウトでしょうね。
これについて付随したことを以下にも続けます。

■事件が発生したのは私立聖新高等学校の視聴覚室

この辺りの作劇もまた宮月先生の思考が光る点ですね。
夜の闇の中で愚かな人間の末路を見つめる『不能犯』とは一転してます。
「白昼堂々、学校の視聴覚室の中」です。

また、『不能犯』にも密室的な状況はありましたが、こちらもまた然り。
しかも、その上で、こちらは完全な密室ではないというのが輪を掛けて巧いところだなあと。唸らされます。
作中の描写にもあった通り、騒ぎに気付いた先生が室内に駆け込んで来た訳ですしね。

つまり、2-Cだけの問題ではなくなってしまったとも言えます。
白昼堂々、学校の中で起こされた事件ということで、引っ掛かったのですが、やっぱりこういうことね。
それでいて、「2-Cだけで隠し通さなくてはならない秘密」ですから。言えばアウトですものね。
いやー実に徹底した巧さです。重ね重ね、先生は天才すぎてズルイなあと(褒め言葉です)。
この宮月先生作品ならではの独特の読み味、「後味の悪い読後感」こそ堪らない魅力の一つなんですよね。

加えて、もう一つ。
下部先生とは違い、ビデオ自体はそのまま残ったというのもまた。何気にヤバイ事実ですよね。
このアイロニーも実に宮月先生らしくてニクイところだなあと。

■停学処分を受けた榊くん

読み始める前と、読んでいた途中の予想はハズレでしたが、彼の存在が鍵になるのは間違いないかと。
彼だけが「下部先生の5限の数学の授業を視聴覚室で受けていない」ですからね。
流石に下部先生の後催眠も、あのビデオを見せていない人間にまでは通用しないはず。

その意味では、『シグナル100』というタイトルもまた別の顔を見せる可能性があるかなと。
死の『シグナル』としてだけではなく、逆のそれにも成り得るかなと。生き残る為の救いの『シグナル』に。
その辺りも含めて、最初から宮月先生は計算された上でタイトルもお考えでしょうね。

■退職した体育教師

これは自分でも蛇足且つ強引な気もしますが、触れておきます。
彼だけ名前が明らかになっていないところはちょっと引っ掛かりましたね。
退職して(変質者として)また学校に現れる可能性もゼロではないかも……と、一応触れておきます。
うん、我ながら強引だなあ。

でも、真面目な話、榊くんに復讐する為に再び学校に近付く展開は有り得ると思うのですよね。
で、学校の異変に気付いて巻き込まれるとか。



原作が宮月先生で先生「らしさ」全開なので、私に対して面白さは最初から「100」%約束されています。
設定に関して言えば、これまた私好みで、つくづく今回の新連載がツボすぎてもうね。
『CUBE』『極限推理コロシアム』『天空侵犯』などのシチュエーションや舞台設定が好みな私は悶絶。

しかしまあ、凄い設定ですよね。
死なない限り、常に時限爆弾を埋め込まれて生きている状態ですから。
これほど疑心暗鬼のカタマリに陥ってしまうパニック状態も巧いなあと。

『不能犯』と共に、こちらも続きが気になって仕方がないです。ダブルでお祭りですね。
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