日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

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『ハレ婚。』16 満足できない男と女  

メインにして最優先の本作の感想を取っておきとして控えて、
何だかんだで更新が最後の方になるってのは、自分としては自然なんですが、
他の方や、この感想目当ての方にとっては、焦らしプレイなのかなと(笑)。

もうちょっと早めに更新した方が良いなと再認識。
毎回同じこと言ってますけれど(笑)。

それでは、今回の感想を。

その前に、ご存じない方、初めて知ったという方に、
本作の紹介と、あらすじを。

6/23発売の『週刊ヤングマガジン』第30号から新連載開始されました。

〇前回までのあらすじ

恋愛運も人生運もサイアクな主人公・前園小春
ある事情から、東京を離れて、帰郷。

四年ぶりの故郷。懐かしの町で気付いたある違和感

そこで出逢った謎の男・伊達龍之介

龍之介は小春に求婚。

龍之介には妻がいた。伊達柚子伊達まどか

龍之介には妻がいた。妻が「2人」もいた!?

「3番目の妻」として求婚された小春。

ある事情から、小春も奇妙な夫婦生活へと……?

そして、初めての夜。

龍之介のアプローチ。
抗う小春。そして、彼女の告白

小春の真実を知った龍之介。
龍之介の決断に、小春は……!?




以下は今回の内容に触れている感想なので、未読の方はご注意くださいませ。
本作は初めての方がどの回から読んでも、絵柄とお話で楽しめますし、
試し読みなどと併せて、理解しやすい構成ですから、初めての方も是非是非♪

11月発売のコミックス第1巻に向けて、今から本誌シフトもまた一興かと。



歴史的名作『デリバリーシンデレラ』のNON先生による待望の最新作!!

『BENI ~くのいち2250~』
『フーコの黄色い靴』に続く、
新たなる女と男のドラマがここに始まる!!

NON先生の新境地!! 今ここに、全く新しい女と男のドラマが始まる!!


待 望 の 新 連 載 !!

本誌公式サイトで試し読みコーナー開設!!

待望のコミックス第1巻が11月6日に発売決定!!

今回も重大発表あり!!
本誌枠外で重大発表バリバリ連発!!




〇今回のツイッターPR文

或 犬良がリツイートしました
如月@『ハレ婚。』愛読 ‏@februaryxxxx · 10月20日
【愛は永遠。そして、3つある。】NON先生の新境地『ハレ婚。』は大絶賛連載中!
【眠れぬ夜に】小春と龍之介の長い夜。
【龍の覚醒?】小春の言葉と龍之介の行動は必見!
16 満足できない男と女
本日10/20発売の #ヤンマガ に掲載! #ハレ婚。


さて、それでは本題へ……!



は永遠。

そして、つある。



ハレ婚。

presented by
NON
story directed and artwork produced by
手塚だい

愛がないまま一緒になった女。
愛を貫き続けて守り抜いてきた男。

濃密で硬質な男女の夜がここにある。


16
満足できない男と女




サブタイトルの統一感も好きで、毎回楽しみなところの一つです。
ここに来て、遂に『男』も含まれて、思わずニヤリです。
正に納得ですし、ぴったりです。扉ページも実に良いですしね。



さて、本編の感想を。

4ページ目までの描写が実に綿密で良いですね。
じっくりと描かれて、時間と空間の重みが伝わるのが素晴らしいです。
こういうところ一つ取って見ても丁寧で良いのですよね。

小春ちゃんが口を開くのは5ページ目ですからね。
このページで、小春ちゃんも龍ちゃんも、それぞれ一言のみ

そして、次のページ。
右のページも、左のページも、上記の通り、実に丁寧で好きです。
この先生ならではの「溜め」の感じが良いです。

この両方のページは左右それぞれとしては勿論、
開いた一つの状態として見つめても味わい深いですね。
勿論、見開きページじゃないのは見たままわかってますけれどね。

この両方のページでも、言葉は一つだけ

この夜の時間の緩やかな流れが、見事に演出されている一連のシーン。

何度見ても、独特の空気感が胸の底に積もる感じで好きですね。
それぞれの構図、視線、そしてそれらが交差する場面もニクイですね。



ここで、本作の根幹を掘り下げる発言。

・・なんで
ハレ婚なの?




これなんですよね。
改めてここで触れてくれたのは巧いですね。

この国には、我々読者には、ハレ婚という制度がありません。
しかし、本作を読んだ今なら「発想としては思い浮かべることはできる」はず。

その上で、改めて「自分が結婚するとしたら……?」と考えてみるのも一興かと。
本作を読みながら自分を重ねてみること、思ってみること。
これって、私にとって物凄く愉しいことなんですよね。凄くリアルな問題ですし。

私? 私は前回書いた通りですよ。
オンリーワンですよ。オンリーワンがそのままナンバーワンですから。
そもそも、不器用なタイプですからね(笑)。

子供は大好きなので、養える大前提があるなら、何人でも欲しいですけれどね。
訳あって、子供は何人も面倒見てきましたが、子供に「だけ」は大人気です私。
男の子も女の子も関係なく、大概私にだっことチュウを求めてきたものです。
無論、喜んで全力で答えます。ムツゴロウさんばりによしよしです。
本当、子供は大好き。天使ですね。

でも、子供から上の自分と同世代には、さっぱり。全く人気ないです私(笑)。



この静かな夜で、この会話が静かに繰り広げられるというのがもうね。
これがまた味わい深いじゃありませんか。先生、つくづく展開が素晴らしいです。

その理由については、後述します。

前回、前々回もそうですけれど、この回もまた本作全体において重要なところでしょう。



ここで、更に小春ちゃんからの一言が。

こちらもまた本作の根幹を、否、より厳密に言えば、伊達龍之介という男の本質を抉る一言。

1人の女じゃ
満足できない
の?




できない



来たよ。
龍ちゃんだもんね(笑)。

龍ちゃんは本気の覚悟がありますからね。
そこら辺のチャラ男と一緒じゃないのよ。
読者として、そこは誤解してほしくないところだと常々思っています。

つまり、「浮気」じゃないのですよ。
これは、ハレ婚という制度があろうとなかろうと、同じだったでしょう(ここが重要)。

伊達龍之介という男は、「3人全員に、均等に本気の愛を注げる」男なんです。
これって、とんでもなく格好良いことでしょ?
そう考えると、龍ちゃん凄いなあって自然に思えるでしょ(私だけじゃないよね?)。
龍ちゃんになら抱かれたいって、女の子読者さんは思ってるでしょ(違う?)。

連載開始時で名前もまだわからなかった頃は、
コーヒーイケメンとか呼んで、チャラ男説も疑いましたが(笑)。

龍ちゃんの本気を感じた上で、あの名台詞をもう一度読み返して頂けたらと。
今回まで読んでから振り返ると、また味わい深いです。

僕は
自分のモノを
命がけで守る

キミ達の一生が
幸せであるように
最大限努める

その
覚悟が
僕にはある


(■『ハレ婚。』08 身も蓋もない女 参照)



本当、今までの展開が素晴らしい!
時にコミカルで楽しい展開もあり、ハプニングもあり、衝突もあり、
そして、今がこの展開ですからね。

過不足なく、無駄なんて一つもなかったと断言します。本当に素晴らしいです。

そして、大切なのは「これから」です。



さて、今回の小春ちゃんはいつものイケイケガンガンモードでもなく、
素朴な疑問を自然体で伝えています。これも大きな進展じゃないかと。
勿論、初夜の緊張感はありますが、会話できるだけ緩和してますからね。

小春ちゃんからの問いって、そのまま読者も抱いていたことでしょう。
初期に、小春ちゃんは『読者の視点』だと書きました。
この夜も、正にそうですね。

この静かな夜の会話が素晴らしいと書いた理由が、これです。

前回と今回で、総決算とおさらいの両方が見事に昇華されているのですよね。



そんな素晴らしい回で、ここからどんな会話になるのかと思いきや……!?

まさかのドラクエ。

そっちで例えるとは。これにはやられた(笑)。

龍ちゃんの〝遊び人〟は、まだフツーに読めて、ちょっと引っ掛かる程度。

で、ページを捲ったらドーン。
そっちの〝遊び人〟だよねってことで。これが巧すぎ(笑)。

3人と職業がそれぞれマッチしてない感じがして(マッチしている方が寧ろ変ですが)、
ゆずっぺが僧侶ってイメージはないので、この楽しさには爆笑でした(笑)。

まどかちゃんが魔法使いってのは、まだそれなりにしっくりくるかも。
この印象の違いが、二人の個性ですし、想像するだけで楽しいです(笑)。

個人的には「アチョー!!」の〝武闘家〟に一票。これは可愛すぎる♪

フィールド画面を歩くイメージ画像、デフォルメ感も相まって可愛いなあ。
先頭が旦那ってのはお約束で、やっぱり〝遊び人〟。可愛い(笑)。

今回の扉ページから前半まで独自の静寂と空気感だった訳ですが、
この場面のぬる~い空気感と会話のテンポ感とのギャップが巧すぎますね。
この絶妙な塩梅が最高(笑)。ここでコミカル演出ってニヤリです。

うん、龍ちゃんは〝勇者〟ってキャラじゃないしね。

でも〝賢者〟って感じでも……。いや……。あれ? 案外マッチしてる……!

いけるやん。転職しようよ。無職なんだけれど。
って、ゲームの話だもんね。違うか(笑)。

龍ちゃんはクレバーな印象が強いですからね。確かにアリだなって思ったり。

ここで一つ思ったことが。
このコミカル演出って、とてもツボで好きなんですけれど、
それだけじゃないとしたら、後から振り返ってニヤリだろうなと。

忘れている方も多いのかもしれませんが、ハレ婚って「4人までオッケー」なんですよねー。
龍ちゃん自身がまだ謎めいているのでわかりませんが、
もう1人奥さんが増えるとしたら……?

4人目が加わった時に、「あ! あの時の描写がシグナルだったんだ」とか?

なーんて思ってみたり。
深読み(付加読み)しすぎかもしれませんけれどね。

でも、仮面ライダーもスーパー戦隊でもお約束で、
『追加メンバー』は盛り上がりポイントですからね。ウフフ♪



さて、小春ちゃんと龍ちゃんに翻弄されるようにシンクロして楽しめた展開でした。

そこで、次の場面が……!!



・・・・・・フフ



変なやつ



こう来ましたか! これにはやられた!

『無覚悟な女』にして『無自覚な女』の素が出た瞬間!
『自覚的な男』の前で、この無邪気な笑顔!!

言うまでもなく、前者は記念すべき第1話のサブタイトル。
つまり、小春ちゃんの本質を突いている言葉です。

この場面で、この流れで、この発言!

これは小春ちゃんが、龍ちゃんに対して自然に口にできたことでもあります。

重大なところです。

そう思うと感慨深いところでもあります。
今まで長かったなあ……。

勿論、この長さこそが味わい深さでもあり、
初夜を疎か且つ短絡的な方向で描かずに大切にしてくださった先生だからこそ、
読者はこの味わい深さが感じられる訳で、本当に先生には感謝の気持ちでいっぱいです。

フツーの青年誌でフツーの週刊連載なら、とっくにそういうフツーの展開になっていたはず。

それを焦らして、溜めて、一つ一つの仕草や言葉までもとことん大切にされた先生に感謝!

ネームの段階から、本当に大切に漫画作りされていることがひしひしと痛感できますね。

それにしても、小春ちゃんのこの笑顔は可愛すぎるにも程があるでしょう。
今回の小春ちゃんの笑顔は格別です。
デリシンの雅美ちゃんの表情に心を揺さぶられてきたあの頃が思い返されるほど。



小春ちゃんのこの笑顔に対して、龍ちゃんは……。

魔王覚醒。

興奮でいきりたった顔を隠そうともしない龍ちゃん。

この目付きと、歯がもうね。

「フーッ」も最高(笑)。
「目覚める」→「おやすみ」のコンボも巧すぎ。

眠れる龍が覚醒するのも無理はありません(笑)。
それにしても、よく耐え抜きましたね。龍ちゃん偉いわ。

私が龍ちゃんの立場で、この場面で小春ちゃんのあの顔を見たらと思うと、
絶対耐えられません。間違いなく小春ちゃんにゴーしてました(笑)。

と言う訳で、前半、後半、そして最後にこれって、構成がお見事!!

目覚めた龍を何とか抑え込んで、離れて居間で寝ることにした龍ちゃんに乾杯。

魔王はやっぱり紳士だった。



今回は冗談抜きで、最高の展開でした。
上述の通り、今までの総決算とおさらいですし。

小春ちゃんが初めて龍ちゃんに自然な笑顔を自然に見せたこと。
龍ちゃんが初めて小春ちゃんの前で感情剥き出しの怒りの顔になったこと。


とんでもなく大きな進歩じゃないですか。

記念すべき初夜として、これは実に大きな一歩と言えます。

で、小春ちゃんはその大きさに気付いてないと(笑)。
最後のコマでも「変なやつ」と言う心の声がもう一回というのも巧いですね。

龍ちゃんについてイノセントだと以前から書いてきましたけれど、
今回の小春ちゃんの最高の笑顔こそ、正にこれなんですよね。

先生、とことん巧いなあ。もう脱帽です。

小春ちゃんと龍ちゃん、
あまりにも遠すぎて(主に小春ちゃんが避けて)、
でも地球一周したら端っこと端っこで近かったみたいな印象も受けます。

遠距離恋愛なんて言葉もありますが、私に言わせれば総ての恋愛は遠距離恋愛です。
大切なのは物理的な距離ではなく、心の距離なんですよね。

その意味で、ゆずっぺ&まどかちゃんと、小春ちゃんとの最大の違いが巧いなあと。

「愛がないまま結婚して、同じ家で暮らすけれど、心は遠い」小春ちゃん。
そんな彼女の心の距離感が、少しだけ縮まった瞬間だと思うのです。

あとは、本人がいつ、どこで、どれだけ感じていけるかが、鍵かな。



〇ハレ婚。トーク 1

今回は、いつも以上に感想で「言い切れた」感が強いです。
やっぱりNON先生の最高の展開のおかげでしょうね。
何とも言えない最高の読後感があるんですよね。
オチも完璧ですし(笑)。

〇ハレ婚。トーク 2

更新して、ちょっと寝たら(あるいは眠らずにいたら)、
もうすぐに次号が読めるという「日付け変更線越えハレ婚。曜日更新」(何だそれは)って、
流石にもういいかげんに改善しようよ、と自分でも思います(笑)。

〇ハレ婚。トーク 3

いつもご覧になっている方なら、いつもの歌を挙げるのねと思ったでしょ。

なんと、今回はBGM一切無しで書き上げました。自分でもビックリ。
デリシン時代から数えるとそうでもないのですが、本作では初。

この二人を見つめたまま、一気に書け(駆け)ました。

静寂の夜と共に、作品の言葉と擬音だけが自分の中で鳴ってました。

そういうシンクロで書くのも、また良いものですね。
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コメント

初コメ

はじめまして。
いつもブログ楽しく拝見させて頂いてます。
天空侵犯の記事の更新楽しみにしています!
これからも頑張って下さい(^^)v

だい #- | URL
2014/10/28 01:37 | edit

Re: 初コメ

>だいさん

はじめまして。お返事が遅くなってしまって、本当に申し訳ないです。

なんと、たまたまではなく、いつもご覧になってくださっていたのですか!
恐縮の至りであります。

>『天空侵犯』
ここのブログの執筆者が更新周回遅れにならない限りは(笑)、
このペースで続けるつもりですので、またいつでも遊びにいらしてくださいね♪

如月 #ksMIDlhw | URL
2014/11/09 21:06 | edit

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