日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

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『不能犯』第14話 正義の味方  

毎月第1・第3水曜日に刊行される『グランドジャンプ』で連載中です。
本作は、第1水曜発売号に掲載される月イチ連載の作品です。

本作は一話完結のお話が殆どですので、
最近知った方も、どこからでもすぐに入り込めますから、興味がある方はご一読を。
興味がある方は、本誌公式サイトや、グランドジャンプ本誌をどうぞ。

いよいよコミックス第2巻の発売も近付いてきて、盛り上がっています。

以下は今回の内容に触れた感想です。未読の方は、ご注意を。



集英社『グランドジャンプ』で大絶賛月イチ連載中!
驚愕のサイコサスペンス! 今、最も恐るべき真実。


その赤き瞳は総てを飲み込み、視界の総てに狂喜する。
依頼人と赤き瞳が交わった時、世界が狂気へと染まる。

抉り出されるのは、欲望か、絶望か、あなたの真実か。



原作:宮月 新
作画:神崎裕也


 能  impossibility defence

14話 正義の味方


毎回、依頼人と被害者、そして彼らに関わる『不能犯』こと宇相吹正が楽しみで、
一捻りあるドラマに期待していますけれど、今回もやられましたね。

なるほど、遂に来たかと。

連載開始から宇相吹と並んで登場している刑事・多田さんにスポットを当てた回です。

ずっと愛読してきた読者なら、この時がいつか来ると期待して待っていたはず。

正に、満を持してと言ったタイミングで、思わず飛び上がりました。



本作の魅力は大別すると三つ挙げられると思います。

■誰でも、いつでも、どこからでも読める

感想の冒頭部分でも触れるようにしている通りです。
基本的には一話完結の形式で、予備知識がなくてもすんなり入り込めます。

■依頼人と被害者の関係性、そして悲劇

無論、この三つの総てに「本当の」という言葉を頭に冠することができる場合も多く、
それこそが宮月新先生ならではの作劇と味付けの魅力でしょう。

この辺りが『笑ゥせぇるすまん』や『アウターゾーン』ともまた違う魅力ですね。

■『不能犯』は決して微塵も揺らがない

宇相吹正という男は、一貫して人間に対して徹底的にドライです。
相手が依頼人であったとしても。

彼が求めるものは報酬でも名声でもなく、たった一つです。

彼の瞳はそれだけを見つめています。



コミックス第2巻発売が近付いていることもあって、ちょっとおさらい的に挙げてみました。

さて、ここで多田さんです。

三つ目に挙げた宇相吹のその異常とも言える狂気の人間性。
これは、換言するなら「宇相吹は本作において既に完成されている」人間だと言えます。

より適切な表現としては、「完結している」と言っても良いでしょう。

媚びない、ぶれない、揺らがない。
とことんドライで我が道を歩み、思うがままに人間を操る宇相吹。
同情の欠片もなく、とことん冷徹な男です。

それこそが宇相吹の魅力であり、この徹底された彼のカタチが私は大好きです。

彼に対して、多田さんは追いかけて真実を突き止める立場の刑事です。
それも、飛びっきり熱い正義感に燃える刑事。

本作において、変化、発見、成長が見受けられるのは寧ろ多田さんの方でしょう。

闇と光のように、正に宇相吹と多田さんは対の存在。

そして、光が強い程、その影も色濃くなるものです。

だからこそ、毎回の宇相吹の暗躍のみならず、本作の縦軸と横軸の両方に期待していました。



遂に多田友樹巡査のメイン回にして、しかも宇相吹とがっつり絡む回です。
しかも、過去からしっかり描かれるとは、嬉しかったですね。

それでいて、いつもの「依頼人とターゲット」という構図もきちんと盛り込まれており、
変化球ながらも本作のいつものテイストを活かされてます。やられましたね。

宇相吹の「真の標的」は……!?

なるほど、依頼人を描かないケースというのも実に巧かったですね。

そして、二人の対峙の中で、本作の根幹に響く重大な要素が。

以前からそうでしたけれど、今回はもうはっきりと描かれました。



前も
そうでしたが
やはり…

これは
これは…!

相性…とでも
言いますか

ごく稀に
いるんですよね


多田刑事…貴方の様に
通じない人間(・・・・・・)




相手の瞳を見つめた瞬間、意のままに「思い込ませる」宇相吹正の驚愕の能力。
最早、魔力とさえ言って良いでしょう。

これこそが宇相吹正の『不能犯』たる能力です。

その能力が多田さんには通じないこと。

つまり、多田さんは宇相吹と対峙しても自我を保っていられます。
そして、操られることもありません。

正に本作にとってあまりにも重要すぎる事実です。

あとは、問題となるのは多田さん自身ですね。

彼がぶれずに、揺らがずに、たじろがずに、宇相吹を倒せるか。

多田さんにとってのそれは『逮捕』ですが、そんな甘い考えじゃ太刀打ちできません。

本気で、本当に『殺す』ことでしか「宇相吹正を止めることはできない」のが真実です。

多田さんがこれにいつ気付くか、いつ覚悟を決められるか、それも大きなポイントです。

これで更にお楽しみが倍増しましたね。
つくづく読ませて唸らせてくれる展開で堪りません。
連載開始からずっと愛読してきて本当に良かったと痛感しています。

宿命の対峙にして、宣戦布告の瞬間でもありました。
いつもながら、ラストのお約束決め台詞が最高。
多田さんに対して決定的な事実を告げた時のカットも好きですね。
神崎先生の大好きな絵柄で、更にあの筆っぽいタッチが来ると、グッときます。

やっぱり宇相吹良いわ。

ここからが「真の始まり」です。

これからも、ずっと宇相吹と多田さんを自分の『瞳』で見つめていきます。
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