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日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

『天間荘の三姉妹 スカイハイ』#18 Under The Sky  

それぞれが決断する中、遂にとんでもない展開になりましたね。

以下は今回の内容に触れた感想となります。未読の方はご注意ください。



“ 魂 ” を 癒 す ! 天 上 の 温 泉 旅 館 物 語 !!

髙橋ツトム先生の新たなる挑戦!! 魂の意欲作!!

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今を生きるヒトへ。

生きたくても生きられなかったヒトへ。

あの日から失われた日本に送る魂のメッセージ。

生の希望を貴方へ。



presented by Tsutomu Takahashi
髙橋ツトム

天間荘の三姉妹 スカイハイ

#18 Under The Sky





天間荘に訪れた宿泊客、そして三ツ瀬の人々が、
それぞれに決断して巣立って行く中、優那ちゃんが……。

放火に続いて、またしても極端な行動に出ましたね。
まさか、三ツ瀬の果てからそのまま現世にダイブするなんて。

たまえちゃんが仲間や夢を見つけて輝いていくほど、
優那ちゃんの嫉妬は深まるという構成が皮肉なものですね。

常に『相手』がいないと不安で、自信(自身)がない子なので、
この調子なら、たまえちゃんと出逢ってなくても、同じだったでしょう。

それにしても、ここまで根深いことになるとは……。

前々から書いてきましたが、初登場時にはこんなことになるなんて思わなかったですね。
川上くんや財前さんよりは手こずると思っていましたけれど、これには絶句です。



今回の展開として大きいのは、まず何よりも優那ちゃんが現世に戻ったこと。
そして目覚めて、復讐の炎を燃やしていること。

肉体と魂が離れ離れになっているという本作ならではの設定が、
ここでリスクになって浮き彫りになるとは、やられましたね。実に巧い展開です。

文字通り空っぽの抜け殻で、これ以上ないほど無防備ですからね。

しかも、たまえちゃんを現世で守ってくれる強い味方はいません。



一方、天世では、たまえちゃんは調教師を目指して日夜奮闘中。
こちらでの海咲さんとの関係性は実に良いのですけれどね。

共依存でもなく、甘やかしたりしない海咲さんの愛ある指導が素敵です。
これを優那ちゃんに見せ付けてやりたいですね。

って、彼女がそれを見たから今の展開になったと言えるのですが。
見て受け止めるべきところが違うんだよなあ、彼女の場合は。

現世に戻って、お母さんがべったり付いてくれるのは救いでもありますが、
逆に言えば危険な状態でもあると思います。お母さんは彼女に甘いので。

強い怨み……。

誰かがこれを止めないと、本当に洒落にならないですね。

順当に考えて、ここはイズコの出番でしょう。
現世と天世を行き来できるのは彼女だけですし。

優那ちゃんはあの時に決断できず、イズコからの提案を受け入れたものの、
結局はそれを蹴った形になったと言えますし、
他方ではその通りになったとも言えますし、つくづく掻き乱してくれる存在ですね。



そして、今回で重要なのはあの男ですね。

前回で恵子ママが気になったタクシードライバー。

包帯男が煙草を吸っている姿は何ともシュールでしたね。

そして……!

恵子ママのライダーキック。しかも背中に不意討ち。

いきなり問答無用でこう来るとは、正直笑ってしまいました。

旦那さんなのか、あるいは……。

未だに正体がわかりませんが、包帯が解かれる時が来るでしょうね。

この次の恵子ママとイズコの会話も引っ掛かりますね。
恵子ママの含みのある発言、どこか言葉に棘がありますし、
もっと言えば、間接的にイズコへの反感をぶつけている形ですね。

これは意外でした。

確かに、今までイズコが導いてきた通りでしたものね。
三ツ瀬を町ごと天世に移したことも、
そこで天間荘に任された役割もまた然り。

ここにいると全て
あんたの思い通りに
なってるような
気がしてくるよ



あんまり
死者を
ナメるなよ


優那ちゃんの展開に心を奪われがちですけれど、ここは極めて重要な場面ですね。

のぞみ姉さん、かなえ姉さんとは、恵子ママの態度は明らかに違います。

本作は天間荘の人々が宿泊客の魂を癒す物語でもありますが、
それだけに留まらず、天間荘の人々もまた決断しなくてはなりません。

それを改めて思い知らされる展開が続きますね。



そして、優那ちゃんの一件は、
のぞみ姉さんもイズコに知らされ、
のぞみ姉さんもたまえちゃんに……。

到底無理な話だと承知していますけれど、いっそ知らない方が良かったのかもなと。

調教師の夢に向かって打ち込んでいるところに、この事実を知ってしまったら、
それが枷になってしまいそうに思えて……。

たまえちゃんのことですから、自分の方を責めてしまうに決まっていますし。

ああ、やっぱりそうですね。彼女は何も悪くないのに。

それでも、この場面で彼女の違う決意がはっきりと見えました。

現世には「戻れない」のではなく、「戻りたくない」と強く思っています。

この思考は、ある意味で優那ちゃんと通じるところがありますね。
敢えて厳しい言い方をすれば、二人ともこの辛い現実から逃避したいと考えてます。

それは当然です。臨死までの人生が悲惨なものだったのですから。

たまえちゃんと優那ちゃんは存在としては表裏の関係性でしょうね。



そして、一か月後……。

捩れた強い嫉妬と怨みに燃える少女が……。

今後は天世だけでなく現世の方も色々と描かれていくでしょう。
その意味では今後の構成が楽しみですけれど、しかし怖い展開になりましたね……。

前回は、かなえ姉さんと魚堂の兄ちゃんを主軸に、
そして、現在の展開は優那ちゃんが常に深い影を落としている構成です。

これから気になるのは、やはりたまえちゃんの肉体を狙われる危険ですね。
天世から現世に戻れたのも、また(※転生することなく)人生を続けられるのも、
本作ならではの設定と作劇であり、これだけでも今までの『スカイハイ』との違いは明白。

まさか、ここまで読んで今までと同じ『スカイハイ』だとは誰もが思わないでしょう。
本作は『スカイハイ』ではない『スカイハイ』です。
『天間荘の三姉妹 スカイハイ』です。
本作は髙橋ツトム先生の全く新しい挑戦です。新たなる意欲作です。
だからこそ、前書きでもいつもそこに触れているのです。



作画面では、やっぱりイルカや海の描写がとても綺麗で印象に残りました。
泣き声が『キー』に半濁音なのも愛らしい表現でしたね。

そして、恵子ママのライダーキック、『不要』の場面など、
少し前からこのようなコマ割りも増えてきましたね。

これからのドラマを先生がどう構成されるか、描かれるか、とても楽しみです。
毎回、続きが楽しみで仕方がありません。これからも、ずっと愛読していきます。
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