日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

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『不能犯』第12話 別れの理由  

毎月第1・第3水曜日に刊行される『グランドジャンプ』で、
本作は、第1水曜発売号に掲載される月イチ連載の作品です。

本作は一話完結のお話が殆どですので、
最近知った方も、どこからでもすぐに入り込めますから、興味がある方はご一読を。
興味がある方は、本誌公式サイトや、グランドジャンプ本誌をどうぞ。

以下は今回の内容に触れた感想です。未読の方は、ご注意を。



集英社『グランドジャンプ』で大絶賛月イチ連載中!
驚愕のサイコサスペンス! 今、最も恐るべき真実。


その赤き瞳は総てを飲み込み、視界の総てに狂喜する。
依頼人と赤き瞳が交わった時、世界が狂気へと染まる。

抉り出されるのは、欲望か、絶望か、あなたの真実か。



原作:宮月 新
作画:神崎裕也


 能  impossibility defence

12話 別れの理由


冒頭から多田さんの登場で、前回の矢崎について言及。
物語の縦軸と横軸の配置が良いですね。こちらの方も期待大です。

勿論、初めて読む方にも問題ありません。
今回のお話の主軸はその次のページからで、今回も一話完結ですから。

と言う訳で、扉ページの宇相吹がまた良いですねえ。
白昼に陽射しを浴びながら、優雅なティータイム。
日光の下がこれ程似合わないのも宇相吹らしくて良いですね(笑)。
でも、バッチリ画になっているのが宇相吹で、そこはニクイところ。



■今回の事件

今回は、ホストに貢いで別れを切り出された葉月さんが依頼人で、
ある日、彼女は彼氏だったリョウの姿を偶然目撃してしまいます。

そこには女性の姿も……。

嫉妬と憎悪に駆られる中、彼女は宇相吹正に殺しを依頼しました。

そして……。







今回もまた、男と女に纏わるお話です。
前回に続きましたが、それとはまた違う関係性、作劇で唸らされましたね。

前回も今回も、非常にリアルで生々しく、実際にありそうなお話ですしね。

そして、宇相吹と接触する『依頼人』と『被害者』の関わり方、
更には『真の依頼人』でひっくり返す作劇も健在です。

いつもながら、宮月先生の構成には堪らないものがありますね。
毎回毎回、よくもまあこれだけ考えられるよなあと脱帽。
その発想もさることながら、一話で見事に過不足なく纏め上げる技量が凄いです。

本作の特色として、読んだ後の「後味の悪さ」が挙げられます。
これは文句などではなく、全く逆です。これこそ本作ならではの魅力です。

人間のエゴ、保身、嫉妬、情欲などが渦巻く中、
総てを見透かす男によって、事件は『壊決』という名の解決に導かれます。

正に「因果応報」であることを痛感させられる作劇。

安易で都合の良い救いなどありません。あるのは、真実と結果のみです。

そして、宇相吹正は被害者にも、依頼人にさえも、徹底してドライです。

極上の美味の中、最後の残る後味の悪さ。

ありそうでなかった絶妙な味わい。

これぞ『不能犯』です。



今回で巧いなあと思ったのは、ホストと、あの交通事故。
どちらも大きな金が動くというところで共通していますし、
それぞれの使い道を思うと、皮肉なものだなあと。

そして、特筆すべきは、宇相吹が葉月さんに渡したナイフですね。

あの時も効果的でしたけれど、今回はそれ以上だと思いました。

『不能犯』第5話 家族を愛しすぎた男参照)

宮月先生、本当にネタのチョイスが秀逸ですね。



神崎先生の作画についても、今まで触れてきていますが、今回も大満足。
今回は、特にトーンなどでの陰影の表現がとても良いと強く感じた回でした。

葉月さんが玩具のナイフに気付いた次のページ、
宇相吹が登場した時のアップの表情は、ありそうでなかった感じで良いですね。

そして、筆っぽいタッチが効果的に使われるのも私的に好きなところ。
依然は宇相吹の顔のアップで使われましたが、
今回は真の依頼人が凶器を振り上げるシーンで……!

ここで、この台詞というのがまた秀逸ですね。

宮月先生の原作、神崎先生の作画が共に活かしあっているのが堪りません。

最後のページの宇相吹も気に入っています。



もっともっと本作の魅力が世の中に浸透していくと良いですね。

結構ツイッターなんかでも感想&アピールで呟いたりしてますが、
肝心要の本誌公式アカウントがもっとツイートしたら良いのになあと。
どうも一部の特定の作品だけツイート&リツイートが目立って何だかなあと。

以前にも書いてますが、実写化にも最適な作品だと思います。
宮月先生ならではのリアルな構成は、実写にマッチするでしょうからね。

さて、次回は本誌13号に掲載で、6月4日には読めますから、楽しみです。
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