日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

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大谷紀子先生の特別読切『なんどでも』  

講談社『BE・LOVE』2014年3号に掲載された特別読切です。

本誌発売時、大谷先生目当てですぐに購読しました。
先生以外は、裏表紙の新川優愛ちゃんしか知らずに、
未体験ワールド感が全開で手にしたのも良い想い出。

こちらの感想も書きたいと思っていたので、ひとつ。
新連載開始という朗報で、良いタイミングですしね。

本作のあらすじを少々。

物心ついた頃から野球に人生を費やしてきた仁藤厚志くんが、
野球を続けられなくなることを宣告されるところから始まり、
その後、電車の中で先輩の吉友悠里くんとバッタリ逢います。


この再会こそが仁藤くんを大きく変えます。本作の肝ですね。

本誌読者の方々のみならず、老若男女問わず読める作品です。



以下は今回の内容に触れた感想となっていますので、
本誌未読の方は、くれぐれもご注意くださいませー。





いきなり冒頭から衝撃の一言です。

読切においては特に効果的で、非常に上手い掴みでしたね。
いえ、キャッチャーの話じゃなくて(これは後述します)。

読んで感じたのは、テンポと構成が実に素晴らしさですね。
仁藤くんが吉友先輩と再会するまでの話も、勿論その後も。

現在、吉友先輩は張り子作家で、このチョイスも秀逸です。

仁藤くんがショックで落ち込んでいるところを察した先輩。
そして、自分の仕事場に連れて行って張り子を見せる展開。

仁藤くんに敢えて事情を訊かない先輩の心意気な良いです。

仕事場で張り子をかつての野球になぞらえる会話もお見事。

読めば読むほど、題材や設定の妙味に唸らされる作劇です。

二人がピッチャーとキャッチャーの関係でもあったことが、
野球を除いても、先輩と後輩で同じ関係性なのが良いねー。
仁藤くんの悲しみや不安をまっすぐ受け止める先輩が良し!



そして、受け止めた先輩から、今度は仁藤くんの手に……。

あたたかい言葉と共に、先輩からの粋なプレゼントでした。

二人の場面で、何よりも胸に沁みた吉友先輩からの言葉は、
仁藤くんが「カラッポ扱いしたものこそが大切」なのだと。

これにはやられましたね。

大谷先生、素敵すぎます。

いやー、実に良い話だあ……。なんて良い話なんだろうと。
心あたたまるお話に、しみじみしながら圧倒的な読後感が。

と思いきや、この後のオチがナイス(笑)。

先輩からもらったプレゼントがまさかの……。

これには吉友先輩も驚いて、焦ってましたね。

その後も含め、最初から最後まで味わい深く、
私にとって正に「なんどでも」読みたい作品



正直、掲載誌が掲載誌ですし、表紙や他の作品の印象からも、
もっと女の子が中心で、可愛さ全開な作品かと思ってました。

まさか、男性二人だけで、徹底してここまで読ませるなんて!

しかも、この僅かなページ数で! 凄まじい構成力には脱帽。

いつ読み返しても、何度読み返しても、堪らない作品ですよ。
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