日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

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『天間荘の三姉妹 スカイハイ』#11 嘆きの町  

髙橋ツトム先生から連載が始まると公式発表があった時から本作に期待してきて、
新連載開始からずっと本誌を購読してます。読めば読むほど味わい深い作品です。

コミックスの発売、本誌次号でのカラーなど、良いおしらせが続いて嬉しい限り。

以下は今回の内容に触れた感想となります。未読の方はご注意くださいませ……。



“ 魂 ” を 癒 す ! 天 上 の 温 泉 旅 館 物 語 !!

髙橋ツトム先生の新たなる挑戦!! 魂の意欲作!!

ヤングジャンプコミックス『ヒトヒトリフタリ』全8巻
集英社文庫(コミック版)『スカイハイ』『スカイハイカルマ』
『スカイハイ新章』全3巻
大好評発売中!!






『グランドジャンプ』で大絶賛連載中!!

本誌次号、巻中カラーで登場!!


超待望のコミックス第1巻
2/19(水)発売予定!!




presented by Tsutomu Takahashi
髙橋ツトム

天間荘の三姉妹 スカイハイ

#11 嘆きの町




三ツ瀬には、以前からずっと引っ掛かっていたのですよね。
イズコが「三ツ瀬を街ごと天空に移した」理由は何か……。

そして、天間と街の人々との決定的な認識の違いは何故か。

やっぱり、そうでしたか。遂に明かされる時が来ましたね。

正直「やっぱり」だけでなく「まさか」という想いも……。
それがあったのも本音です。これ以上ないリアルな現実に。

そして、「やっぱり」髙橋ツトム先生の本気が素晴らしい!

『ヒトヒトリフタリ』で春日荘一郎が言っていたままです。
ヒトは忘れる生き物だと。だからそれを可視化するのだと。

あの頃から先生は微塵もぶれていないのが格好良いですね。
震災や放射能が忘れられ、風化されかけている今において、
先生は『ヒトヒトリフタリ』に留まらず、本作でも警鐘を。
誰も描こうとしない現実を、現在を、描く魂のメッセージ!

髙橋ツトム先生ほどロックな漫画家はいないと思いますね。
今まで愛読してきて良かったですし、心から尊敬してます。


『スカイハイ』シリーズが「死後を描くことで生を浮き彫りにする」作品なら、
『ヒトヒトリフタリ』とは「今をとことん生きること」を描き通した作品です。

しかも、後者は「物語の最初から寿命が明言される」という始まりであります。
「限られた時間、残された生命で精一杯生きること」の大切さを痛感する名作。

「精一杯生きるって、こんなに素晴らしいことなんだ」と教えてくれた名作で、
「死ぬ気でとことん生き抜くって、死ぬほど美しいんだ」と教えてくれた名作。

そして、『ヒトヒトリフタリ』から間を空けることなく、最新作が新連載開始。
先生の新たなる挑戦です。「従来の『スカイハイ』ではない『スカイハイ』」。
メインタイトルが『天間荘の三姉妹』であることからも、それは言わずもがな。
続編だと勘違いしている人がいるようですが、地続きとは違う視点、挑戦です。

そこで、先生が描かれた今回の展開。

それは『ヒトヒトリフタリ』が「今をとことん生きること」を描いた作品なら、
本作は「生きたくても生きられなかった人々を描く」ことでもあると思います。

だからこそ、『怨みの門』だけではなく、
人を「癒す」為の『天間荘』に必然性が。

守護霊のリヨンと総理大臣の春日荘一郎が『震災後の日本』を救った同じ時に、
本作の街は壊れて、イズコが街ごと天空に移して、天間は魂の成仏の手伝いを。

つまり、「同じ今の日本を、違う視点から見つめた」新たなる挑戦でもあって、
『ヒトヒトリフタリ』を連載開始から愛読してきた者としても、堪らないです。



作品の根底に『怒り』があった従来の『スカイハイ』シリーズともまた違って、
先生の挑戦に『癒し』があったことは、現代において非常に大きなところかと。

『スカイハイ』シリーズ、『ヒトヒトリフタリ』と歴史的名作を描かれた後で、
全く新しく、そして今までの作品と通ずる『天間荘の三姉妹 スカイハイ』が。

本当に、今まで愛読してきて良かったと、つくづく痛感しています。



今回の文章を書いていて、思い返しました。

上記の感想は、先生が既に描かれています。

『スカイハイⅣ<FOUR>』#2 Channel

こちらの台詞が正にそうです。

本作の今回の展開から興味を持たれた方は、是非ともご一読を。

ちなみに、今回の本編11ページ目のイズコのあの表情と涙も、
上記の作品に通じると思い返しました。発見が胸に響きました。

『スカイハイⅣ<FOUR>』#3 tightrope

こちらの扉ページを真っ先に思い返した自分がいました。



今回の内容の感想というよりは、作品そのものの感想みたいになりましたが、
それで良いと思っています。やっぱり、この点は触れない訳にはいきません。

冒頭からこの街の真のリアルが描かれ、のぞみ姉さんとかなえ姉さんの場面。
二人の姉妹の会話は、前回の恵子ママの台詞が強く思い返される場面ですね。

たまえとは
三姉妹で
いられないんだ


二人の姉妹と、小川たまえちゃんが「三姉妹でいられない」決定的な理由は、
前回で恵子ママが言った通りです。それは、のぞみ姉さんもわかっています。

でも、だからこそ、彼女はここで悩むのです。

臨死した生者でまだ現世に命があるたまえちゃんと優那ちゃん。
天世からはもう二度と現世には戻れない死者のままである天間。

半分だけの血の繋がりで、決定的な地の違い。

三姉妹としての対比、関係性が気になるのは読者なら誰もがそうですけれど、
ここで、たまえちゃんが優那ちゃんや海咲さんと深く繋がる展開になるとは。

海咲さんは、たまえちゃんの憧れの人として。
優那ちゃんは、同じ辛さがわかる相手として。

以前から書いているように、優那ちゃんがたまえちゃんとは同じ年齢で同性。
この点は、やはり重要でしたね。ここまで活きると、なるほど唸らされます。

たまえちゃんが優那ちゃんを見つめる場面、寄り添う場面、呼びかける場面。
それぞれの場面で、思わず涙が。天世と現世の狭間で、大きな展開でしたね。

そして、たまえちゃんの声は、遂に優那ちゃんに届きました。



アタシを

呼んでるの…

こんな
アタシを

うん

呼ぶよ

何度でも




この場面は嬉しさを覚えました。何か救われたような気さえして、涙が。
今までの感想では優那ちゃんに対して、良い印象がないことから言及を。
しかし、こうして今の二人が通じ合った場面を読むと、また違う感覚も。

この場面の優那ちゃんって、飾り気がない素のままで、可愛いのですね。
全部捨てちゃおうと思った優那ちゃん。壊しちゃおうって思ったことで、
本当の彼女が見えました。そこに想いを届けるたまえちゃんが良いです。

これから、それぞれがどうなるのか。

二人が真実を知る時でもありますし、
居場所を決断しなければならない時。

眼が離せません。これからも愛読を。



やっぱり髙橋ツトム先生は他と違うなあと。
歴史的名作『ヒトヒトリフタリ』と同じく、
本作も私の生涯を貫く大切な作品になると、
はっきりと確信しています。信じています。

本作も、『今』読まれるべき作品なのです。
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