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日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

連載第7回目から、新たなる展開に突入ですね。
現在の展開も非常に読み応えがあって好きです。
今後どうなるのか、眼が離せない展開で期待大!

更に、今年は先生の別の新連載も始まりますし、
ますます期待が高まる一方です。楽しみですね。

以下は今回の内容に触れた感想となっています。
本誌を未読の方は、お読みになりませんように。
未読の方には『グランドジャンプ』購読を推奨。



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髙橋ツトム

天間荘の三姉妹 スカイハイ

#10 こんなアタシでよければ…





連載第7回目のサブタイトル、一連の展開に驚いてから、
前回から、優那ちゃんの内面が掘り下げられていますね。

ぶっ飛んだサブタイトルだなあ、と思った第7回目から、
今回のサブタイトルに繋がるかと思うと、沁みますねえ。

『天間荘の三姉妹 スカイハイ』#7 エイリアンGAL'S

『天間荘の三姉妹 スカイハイ』#8 ライアーズ

『天間荘の三姉妹 スカイハイ』#9 どこどこくるにゃん

こうして列挙してみると、徐々に主観的なサブタイトルになっていますね。
連載開始初期の『クラゲ男』『アジ少女』『イルカのお姉さん』などから、
現在に至るまでの流れも良かったですし、現在の展開も非常に重要ですね。

また、現在の一件では、のぞみ姉さんのモノローグも少なくなってますし、
ますます優那ちゃんのコアに迫った展開になっており、眼が離せないです。

胡桃ちゃんを失った優那ちゃんは、絶望してライターで火を点けます……。

前回の火事が飽く迄も事故であったことに対して、今回は自覚的な行動で、
この対比も巧いですね。前回ではフタリでしたし、今回はヒトリですしね。

ここまで極端な行動に走らなくても……と思いますが、そんな状態であり、
それだけ精神的に追い詰められてしまっている訳で、いよいよ迫った展開。

そこに、イズコが登場!

今までの感想で、新たなる挑戦にして新境地である本作ならではの魅力や、
天間の三姉妹とイズコとの関係性、イズコと本作の距離感にも触れました。

それが、今回は覆されるとまでは言わずとも、比重が変わったような印象。
事実、ここで優那ちゃんに向き合ったのは天間ではなく、イズコとは……。

ここだけだと往年の『スカイハイ』を彷彿とさせてくれてニヤリとしたり。

勿論、それだけでは終わらないからこそ『天間荘の三姉妹 スカイハイ』。
飽く迄もメインタイトルが『天間荘の三姉妹』ですからね。これこそ重要。
本作はその後に『スカイハイ』が冠せられます。それがよくわかる回です。

イズコの問いかけ。

答えられない彼女。

現世に戻ることもできず、かと言って天国へ旅立つことも怖くて無理だと。

そこで、彼女がイズコに本心を打ち明けました。自分の言葉で想いを……。

そして、嗚咽と共に頽れてしまいました。強烈な場面で胸に刺さりました。

こうして追い詰められた上で口にした「つながっていたいです」の一言は、
巷の子が軽く口にするそれとは違い、重さと切実な哀しみを帯びてますね。
優那ちゃんと同じように内面に抱えている若い子も多いでしょうけれどね。

ここから一体どうなるのかと思いきや、イズコからの言葉が……!

自分で行き先を決められないのなら、
この火と共に彼女の魂も燃え落ちる?

現世でも天世でも臨死となって眠る?

選択できないがゆえの選択とは……。

まさかの展開ですね。なるほどなあ。

自分で決められないなら、自分と一番つながりたいと願う人の言葉を待つのだと。

今までになかった展開ですし、『怨みの門』とは違う『天間荘』ならではですね。

誰からも呼ばれなかったとしたら怖いけれど……と、彼女は待つことにしました。

その選択
受けたまわり
ました


イズコが向けた手から火が放たれ、優那ちゃんは燃え盛る炎に包まれました……。



そして、夜は明けて、天間の人々も事の顛末を知ることになります。

「たられば」などないとわかっていますし、無駄なことなのですが、
のぞみ姉さんがそう言うのもわかりますし、難しい相手ですからね。

今回はイズコ主導で正解ではないかと。彼女の真意も見えましたし。

流石は恵子ママだと痛感します。イズコの思惑に気付いていました。

今までの感想で触れてきたことが、やはりここで活きてきましたね。
たまえちゃんが優那ちゃんと同世代で同性であることは重要でした。
そこにちゃんと意味があったのですよね。そして本作そのものにも。

優那ちゃんが行き先を決められない中でも、決断の時が来たように、
天間の家族も、そしてたまえちゃん自身にも、その時が来たか……。

最初はドライな印象を受けたものの、恵子ママの言葉は一理あるし、
やがて来る、真実を知る瞬間を見越しての態度と言葉でしたものね。

宿泊客の相手をするだけではなく、天間そのものの内面にも迫って、
彼女たち自身も、決断しなければならない段階に来るとは圧巻です。

勿論、いつかは来ることであろうとは連載開始時から思っていたし、
どこかで覚悟はしていたつもりですが、やっぱり堪える展開ですね。

たまえちゃんが、自分が臨死であると知る瞬間は避けられませんが、
その上で、恵子ママが言うように、彼女にはまだ希望がありますね。

たまえちゃんは、まだ現世へ戻れるのですよね。

もう二度と現世に戻れない天間の人とは違って。



同じ天空と地上の間に存在する魂が、優那ちゃんに呼びかけました。

ゆうな
ちゃん

起きて…


優那ちゃんを最初に呼びかけたのは、やっぱりたまえちゃんでした。

何よりも、あたたかく、そして残酷な現実が待ち受ける展開に……。
たまえちゃんも優那ちゃんも、フタリともここには留まれない存在。
必ず、行き先を決めなければならないフタリです。眼が離せません。

いつもながら髙橋ツトム先生の作劇には唸らされます。今回は格別。
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