日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

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巴亮介『ミュージアム』Vol.17/追憶  

先週号では休載で、一週休みのもどかしさがありました。
以前の感想でも触れたように、読者のそんな感情さえも、
沢村の今の焦りと、シンクロしているように感じたりも。

それも本作ならではの味わいだと思って、愛読してます。

以下は今回の内容に触れた感想となってます。ご注意を。
本誌を未読の方は、くれぐれもご注意くださいませ……。



The serial killer is laughing in the rain.
 [museum]
ミュージアム

 PRESENTED BY
巴 亮介
 RYOSUKE TOMOE


Vol.17/追憶




前回から沢村の方は遅々として進みません。
変化があったのは、パズルに着手したこと、
そして、飲食物を口にしたことくらいです。

勿論、これだけでも大きなアクションです。

私的には、このもどかしさも含めて好きで、
今までのテンポが速いくらいでしたからね。
重苦しい今の展開も、全く問題ありません。

一方、冒頭から関端さんが登場で、真相に近付いているのが流石です。
やっぱり、あのおっさんと接触できたことが大きなポイントでしたね。
一つ一つの行動や、訪れた場所から、着実に足取りを抑えていますし、
以前の感想で触れたように、彼が来てくれるタイミングも要注目です。

絶望的に見える状況で、沢村も苦しいところですが、これは希望と言えます。



沢村自身が悟ったように、沢村を殺すつもりなら、既にそうしているはずで、
殴打されて気絶した時点で完遂できた訳で、彼の思考については尤もですね。

ゆえにコーラとハンバーガーも口にしました。当然、空腹も理由ですけれど。

傷の痛みや出血、何よりも心身共に酷い疲労でしょうし、無理もないですね。
パズルに着手しても進まない苛立ち。この辺りの描写も非常に良かったです。

その憔悴と疲労から、彼は深い眠りの闇に堕ちて……。

なるほど、そんな展開とは。ここで自身の過去が……。

暴力やネグレクトを含め、虐待の連鎖を想起させられた過去でした。
実際に、そういった負の連鎖の親と子をそれぞれ両方見てきており、
諸事情から接してきた時代もありますので、それを思い返しました。

仕事に忙殺されて将太くんの相手をしてやれなかった沢村自身こそ、
同じ幼少期を過ごしていたとは……。私的に色々な意味で唸らされ、
作品自体の良いアクセントであり、泣ける構成であったと感じます。
彼が刑事になった理由もわかりましたし、非常に重要な回でしたね。

以前の感想でも触れましたが、沢村の過去はずっと気になっており、
彼自身が気付かないところ、自覚してないところで接点があったり、
〝6月の蛙男〟との因縁(相手の一方的なものだとしても)などが、
あったのではないかと思い浮かびますし、垣間見れて良かったです。

それにしても、嫌悪していた父親の死が彼を突き動かすきっかけで、
刑事を志すことになるとは、何とも悲しく皮肉なものだなあと……。

そして、彼自身は幼少期からまっすぐ育っていったのは偉いですね。
多少反抗期はあったり、絵に描いたような優等生ではないのですが、
それにしたって立派なものだなと。彼の根幹にある正義感は要注目。

今回の丁寧な作劇は非常に良かったです。今後にますます期待です。
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