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日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

『天間荘の三姉妹 スカイハイ』#6 いく先?  

気にしながらも、今回の感想は遅れに遅れてしまいました。
アンケートは、いつもと違って早く出したのですけれどね。

以下は今回の内容に触れた感想です。未読の方はご注意を。
未読の方は『グランドジャンプ』を購読してみてください。



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髙橋ツトム

天間荘の三姉妹 スカイハイ

#6 いく先?



扉ページから良いですね。たまえちゃんが実に愛らしいです。
新連載開始の巻頭カラーや告知イラストとは違った表情です。
思わず、暫く時間を忘れて、眼を奪われた扉ページでしたね。

前回のヒキで恵子ママが指摘したことが、早速冒頭から……。

即ち『現世録』

『宿泊客が天間荘に来るまでの人生が記録された書類』です。

今までの感想でも散々書いてきたように、ここでも効果的に、
のぞみ姉さんのモノローグが活きてます。これは好きですね。

3ページ目の最後のコマの彼女のカットも、とても好きです。

ここで、のぞみ姉さんはミスに気付いて、深く反省しました。

財前さんに対して、どのように対応するか気になっていたら、
なるほど、三姉妹ではなく、ここで恵子ママの出番だなんて。
これは良い流れでしたね。流石は女将さんのお母さんですね。
「亀の甲より年の功」ですね。この展開には唸らされました。

三姉妹の誰かが、あるいは全員で、何とか対応するのではと、
そればかり考えていましたから、なるほど、やられたなあと。

ある意味、のぞみ姉さんですらまだ完璧ではないと言えます。
意地悪な意味などではなく、「だからこそ今後に期待」です。
「楽しみが更に増えた」と換言しても良いでしょう。期待大。

なるほど、ワインを持ってきて、一杯やりながら話す展開に。
そこからどう対応するかと思えば、結構切り込みましたねえ。
流石は現世録をきちんと読み込んでいるだけあると言えます。

恵子ママから「あんたの人生もけっこう二流でしたよね」と。

そこから、恵子ママの台詞と共に財前さんの過去が明かされ、
この構成もしっくり来ますし、気に入っているところですね。
敢えて当事者目線や、本人の回想で描かないのも巧いなあと。
宿泊客を『招いて、癒す』天間の人間の視点で正解だなって。

そして、この次の場面が堪りませんね。恵子ママ最高ですね。
なんという粋な計らい。正に台詞通り、良い対応だったなと。

娘と孫を

見せて
くれ


この娘達の
顔を

見せてくれ


……アタシは
イジワル(・・・・)じゃ
ないからね



そして、そこで『見えた』二人の顔。

たった一瞬だけれど大切な時間です。



ねェ

おばあちゃんって
ママに似てるね

そうよ

おばあちゃんは
ママとそっくりの
美人なんだから

マミちゃんも
きっと美人に
なるわよ

やったあ




この場面で思わず泣きましたね……。心に沁みる良い展開で、安堵しました。
恵子ママ、お見事ですね。財前さんも報われましたし、次の台詞も好きです。

それに続く二人のやり取り、そして、のぞみ姉さんとの会話も印象的でした。
この一連の流れは、とても気に入っております。正に最高のカタルシスです。

ただ、展開は終わらず、財前さんがたまえちゃんに触れて、その返事が……。

財前さんは決断しました。そして別れの言葉を告げに、たまえちゃんの元に。
ここで、たまえちゃんが臨死状態であると言わなかったのが、また粋だなと。

財前さんとたまえちゃんが一緒にイルカショーを見たことも嬉しかったです。

その後、ショーに誘った人であり、ショーで活躍した人である海咲さん登場。
実に良い流れだなあと思っていたら、海咲さんから、たまえちゃんにお誘い。

前回の感想で書いたように、天間の外の人ともふれあっていく展開が続いて、
たまえちゃんと海咲さんの接点、一緒にいられる機会が増えたのも嬉しくて、
今後の水族館での二人の仕事、コミュニケーションも楽しみなところですね。

と思っていたら、ここでイズコが登場……。

たまえちゃん…
この三ツ瀬に
馴染んだようね



でも
皆さんも
わかっている
でしょう?



ここは
天国でもなければ
住む所でもない…




財前さんへの対応は見事で、気持ちの良い区切りになったものの、
たまえちゃん自身の最も大きな現実に、ここで再び向き合う展開。

正直、もうちょっと先のことかと思っていたので、来たか……と。

イズコが出る直前のページ、このコマ割りと構図の二人も好きで、
とても嬉しく思っていたところに……。この構成もお見事ですね。



例えるなら、私的に今回は胸に響く名曲が立て続けに流れる感覚。
一曲の起承転結やサビに胸を打たれるだけに留まらない感覚です。
A面で圧倒された(最高の読後感)かと思ったら、すかさずB面。
そんな感覚もありますね。二回分読んだような気になると言うか。

今までの『週刊ヤングジャンプ』の『ヒトヒトリフタリ』も愛読、
あの時の週刊連載のペースやテンポ感も好きだったのですけれど、
隔月(厳密には月二回)の本誌ならではの構成やテンポだなあと。
その辺りも、流石は髙橋ツトム先生だなあと、唸らされています。

無論、今後も本誌は購読していきますし、コミックスも購読です。

本誌の一つ一つの号、本作をじっくりと、大切に味わいたいです。
それこそ天間荘の宿泊客ではないですが、一期一会のような想い。

『ヒトヒトリフタリ』も毎週胸に強く残る想い入れの強い作品で、
設定や作風は違えど、本作も魂のメッセージという点で通じるし、
私的に同様の印象が強いです。本作も私にとって大切な作品です。

今、ここから、天空と地上の間の彼女を見つめたいと思ってます。

今、ここから(Now here)。

天空と地上の間を(No where)。

本作もまた、『今を生きる総てのヒトへの魂のメッセージ』です。
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