日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

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巴亮介『ミュージアム』Vol.1(講談社 ヤンマガKC)  

こちらは、コミックスの単独記事となります。
講談社『週刊ヤングマガジン』で連載中です。

連載開始から本誌の方もずっと読んでいます。
コミックス発売も待っていたので嬉しい限り。

これを書いている11月10日現在において、
本誌の方は連載第14回目が掲載されてます。
コミックスとの話数の差は然程ありませんし、
今なら、まだ追い着きやすいと思いますので、
本誌の驚愕の展開に追い着きたい方は、是非。



以下は、内容に言及した感想となりますので、
記事をニ分割します。未読の方々はご注意を。
それぞれの話数や、サブタイトルについても、
以下で言及しますので、ご注意くださいませ。

予め警告しておきます。くれぐれもご注意を。

なお、今までの記事で本作の感想や紹介など、
あらすじについても、触れてきていますので、
本作に興味があるという方はご参照ください。

巴亮介『ミュージアム』

巴亮介『ミュージアム』Vol.13/古い屋敷



The serial killer is laughing in the rain.
 [museum]
YMKC ミュージアム Vol.1

 PRESENTED BY
巴 亮介
 RYOSUKE TOMOE





居ても立ってもいられず、入荷日の夜まで待てず、
遠足の前の日気分で、仕事の昼休みには購入済み。

本誌連載開始から愛読していますので当然ですが、
その期待を裏切らない内容なのはわかってますし、
コミックスとして一冊に纏まったのが嬉しい限り。

収録内容は以下の通りです
(『週刊ヤングマガジン』'13年第35号~第42号、第44号掲載分を収録)。

Vol.1/ドッグフードの刑

Vol.2/母の痛みを知りましょうの刑

Vol.3/共通点

Vol.4/均等の愛の刑

Vol.5/ずっと美しくの刑

Vol.6/交際相手

Vol.7/針千本のーますの刑

Vol.8/同じニオイ

Vol.9/表現者



刑事である本作の主人公・沢村久志の視点から描かれる本作。
導入部から一貫して読みやすく、入り込みやすいと思います。
特に本誌のメイン読者層の男性なら感情移入もしやすいかと。

次々と巻き起こる驚愕の殺人事件が、彼の人生に介入します。

偏執的なまでに、装飾や殺害方法に執着する連続猟奇殺人犯。

〝6月の蛙男〟と呼ばれる連続殺人犯の〝私刑〟は続きます。

そのターゲットの中には、沢村の奥さんと息子さんまで……。



このコミックス第1巻はとんでもないところで終わっていて、
コミックス購読派の方は、気になって仕方がないでしょうね。
次巻予告に震えて、告知ページの絵に驚愕してくださいませ。
そして、本誌や第2巻に飛び火して盛り上がると良いなあと。

では、以下に感想を。

私は自分の頭の悪さを(文章力の無さも)自覚しております。
読者としても、その前提で予想したり考えたりしているので、
読み落としや勘違いがないか、本作でも気になっていました。
こうして再読して復讐、じゃなくて復習できて嬉しいですね。
本誌で毎週愛読しながら、コミックスが出たら纏めて再読を。
本作に限らずですが、これぞ週刊連載作品ならではの醍醐味。
私的にはそう思います。毎週の楽しみが格段に違いますしね。
本作は謎解きの要素も多く、テンポ感も良いので尚の事です。

本誌連載時からテンポが早くて、非常に良いと感じてました。
コミックスでの通読でも同じ印象ですが、それでいて丁寧で、
一つ一つ緻密に描かれていることも、改めて感じられました。
この時点で既に、意図的に省いているところもあったりして、
それが、後から響くような仕掛けもあるのかもしれませんが。

『凄まじい展開で続きが気になって仕方がない』読者の心理
『これは他人事ではないとわかって焦っている』沢村の心情

絶妙なテンポ感、秀逸な構成と共に、それらが見事にリンク。
毎週毎週、本誌発売が楽しみで楽しみで仕方がないですもの。

これこそ本作ならではの魅力なんじゃないかなって思います。
加えて、それで行くと作者の巴亮介先生と〝6月の蛙男〟は、
作品の中と外の違いはあれど、ポジションとして通じるかと。
一体、彼が(彼らが)どんな驚愕の世界を描いてくれるのか、
そして、沢村はどうやって解決するか、楽しみでなりません。

この文章はコミックス第1巻単独記事として書いてますので、
連載中の本誌の展開については触れません。そこはご安心を。
その上で、コミックス第1巻の内容から書ける範囲で書くと、
以前から気になっていたことを言及していきたいと思います。

〝6月の蛙男〟が繰り広げている一連の連続猟奇殺人事件は、
被害者の共通点は言うまでもなく、装飾も徹底されています。

君の生活を
しばらく
覗いていたよ


という作中の台詞からも明白であるように、観察と調査まで、
徹底しているのがわかります。ただの愉快犯ではありません。
被害者の日々の生活から過去まで徹底して調べ上げています。

〝6月の蛙男〟は自らの凶行を『作品』で『芸術品』であり、
沢村と西野の前で「僕は表現者だよ」と平然と言ってのけて、
「人を楽しませる芸術家(アーティスト)だ」と続けました。

この動機が気になる中、コミックスで通読して感じたことも。

今までの被害者(三上由美ちゃんも含めて)に共通する装飾、
そして〝私刑〟の『罪状』も。ここで一つ思い浮かびますね。

これは『七つの大罪』ではないかと。映画『SEVEN』との酷似も含めて。


七つの大罪とは、以下の通りです。

『傲慢』
『嫉妬』
『憤怒』
『怠惰』
『強欲』
『暴食』
『色欲』

これが、本作のそれぞれの被害者と合致しないだろうかと。
ただ、この中の複数が合致しそうな被害者も多いですから、
そこは気になったところでもありますね。単純すぎるかな。

ドッグフードの刑
被害者 :上原あけ美
年 齢 :26歳
職 業 :アパレル会社勤務
殺害方法:三匹の獰猛な犬に食われた

こちらは『傲慢』『怠惰』が挙げられるでしょうか。

母の痛みを知りましょうの刑
被害者 :堤優一
年 齢 :28歳
職 業 :無職
殺害方法:糸ノコで両耳と頭部を切断

こちらは『怠惰』『暴食』でしょうか。

均等の愛の刑
被害者 :小泉勤
職 業 :裁判官
殺害方法:何らかの凶器で体を縦に両断

こちらは『色欲』でしょうか。

ずっと美しくの刑
被害者 :瀬戸内綾子
年 齢 :55歳
職 業 :裁判官
殺害方法:業務用冷凍庫で全身氷漬け

こちらは『強欲』と『傲慢』辺りでしょうか。

針千本のーますの刑(時系列では、こちらの方が先でしょう)
被害者 :真矢恒彦
年 齢 :40歳
職 業 :サービス業経営(自称・霊能力占い師)
殺害方法:全身をガムテープで拘束して、口から大量の画鋲を投入
(別の方法で殺害してから画鋲を投入したのではないでしょう。
飽く迄も『嘘つきを苦しめ「ながら」殺害した』はずですから)

こちらは、どれが最も近いのか判断しかねるところですね。
彼の評判と、仕事のやり方で、左右されそうでもあります。

お仕事見学の刑(時系列では、こちらの方が後でしょう)
被害者 :沢村遥(息子の沢村良太も共に拉致)
職 業 :専業主婦
犯行方法:拉致(生死不明)

当然ながら、この段階ではまだ生きているでしょうね。
〝6月の蛙男〟が沢村に「僕には君が必要なんだ」と、
はっきりと言ったくらいですから、その為の材料かと。

こちらは、沢村と家庭に対する想いであれば『嫉妬』『憤怒』でしょうか。



三上由美ちゃんは七つの大罪には含まれず、
寧ろ彼女の一件が誤解されたのがきっかけ。

彼女から大橋茂へと結び付けた警察たちや、
マスコミ、そして無知な裁判員たちへ……。

遥さんが6人目であるのも戦々恐々ですね。
これで裁判員は全員手に掛けられたことに。
本誌の展開では凄いことになっていますし。

『お仕事見学の刑』という罪状も気になり、
非常にひっかかっているところであります。

〝6月の蛙男〟が沢村を『必要』としている意味とは、
彼が刑事であることと、当然無関係ではないでしょう。
彼が警察の人間であることこそ重要である気がします。

また、『七つの大罪』について、
被害者の方の価値観や生き方と、
別に考えられないだろうかなと。

『〝6月の蛙男〟から見た視点』以外にも見つかれば、
と思いましたけれど、それはないのかもしれませんね。
そもそも『七つの大罪』自体が前提として正解か否か、
それがありますからね。判断は早計というものですね。

これ以上は、本誌連載の感想の方で書いていこうかと。
何にせよ、毎週楽しみで仕方がない作品で嬉しい限り。

以下、追記。

『七つの大罪』が元々は『八つ』であることを思うと、
『傲慢』に含まれた『虚飾』は正に〝6月の蛙男〟に、
『怠惰』と一つになった『憂鬱』の方は、沢村久志に、
それぞれ当てはまるように思えて、ドキっとしました。
裏テーマや隠し味というほどさりげなくはないですし、
現時点であからさまな要素ですが、今後の調理に期待。
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