日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

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巴亮介『ミュージアム』Vol.13/古い屋敷  

『週刊ヤングマガジン』で連載中のサスペンスホラーです。

主人公は刑事で、謎の連続殺人事件を追うお話なのですが、
その殺人犯は蛙のマスクの〝6月の蛙男〟という快楽犯で、
自らの犯罪を〝私刑〟だと称して、必ず装飾を施し続けて、
被害者たちに『〇〇の刑』と銘打って、犯行に及んでます。
『ドッグフードの刑』や『母の痛みを知りましょうの刑』、
ごく私的で、ある者は血塗れに、ある者は氷漬けにされて、
次々と被害者は増え続けます。そこに、ある共通点が……。

被害者の共通点、それは主人公の沢村久志の妻と子も……!

……というのが、大まかなあらすじです。
正に私好みの設定と作劇で一発でハマり、
連載開始から欠かさず愛読してきてます。

そのくせ、まともに感想を書けたのが、たったの一回です。

(8/15の感想記事 巴亮介『ミュージアム』

これは何とかしたいなあと、実は以前から気になっており、
今後はなるべく書けたらと思い、今日はひとつ書こうかと。

不定期になるかもしれませんが、できるだけ書きたいです。
感想記事が溜められたら、個別カテゴリも設けようかなと。

待望のコミックス第1巻も11月6日発売とのことですし、
連載開始の時から決めてました。コミックス購読確定です。
本誌も、コミックスも、両方追いかけていきたい作品です。

筒井哲也先生の漫画がお好きな方はハマるのではないかと。
興味がおありの方は、一度本誌をご覧になってみるのも吉。



以下は今回の内容に触れた感想です。未読の方はご注意を。




沢村が外食に立ち寄ったお店で、他の客がクレームを付けて、
その「アレルギー」という点から、沢村に閃きがありました。

〝6月の蛙男〟がマスク越しに顔を掻いていたという事実に、
沢村は気付き、そこから一気にここまで辿り着く展開が圧巻。

それも、ただのアレルギーではなく、ごく珍しい体質の人間、
日光を浴びた程度でも、耐え切れず皮膚を掻き毟るほど……。

それを確信した沢村が、ここで巻き返すべく東奔西走します。

職権乱用にして暴挙ですが、悠長に構えている時間はないし、
ここは何としてでも医者に吐かせて、最短ルートを掴もうと、
沢村の焦りと執念は痛いほどわかります。緊張感漲る急展開!
何しろ奥さんと息子さんも奴のターゲットである線が濃厚で、
同僚も眼の前で殺されたのですし、正に他人事じゃないです。

拳銃を片手に脅して、医者から強引に聞き出した結果は……!

10年前の恐るべき惨劇――!

『資産家夫婦バラバラ殺人』

美術商の夫と
専業主婦の妻が
無数に
コマ切れにされ…

まるで一つの
人間のように
並べられていたと言う
未だ 未解決の
猟奇怪事件――…




新聞記事からすると、被害者は『霧島英二』と『霧島景子』夫妻。

その夫婦の子供が『彼』とのこと。

医者は、彼がそんな犯罪者であるはずがないと反論しました。
彼は非常に繊細な人間で、10年前のトラウマを抱えていて、
とても、そんな犯罪を犯せるような殺人者なんかじゃないと。

ところが、沢村は『彼』こそが犯人であると、確信しました。

別れ際に沢村が話した家族とのこと、医者の表情が印象深く、
この二人の場面は短いながらも、強く焼き付いています……。



そして、〝雨〟の日――。

辿り着いた〝古い屋敷〟の表札は『霧島』……。

いよいよ沢村が侵入しました。緊張感が極限に!

そこには、コート掛けにぶら下がる蛙のマスク。
そして、部屋のPC画面には、沢村の部屋……!
監視されていたことに気付いて、動揺する沢村。
そこで、彼が手を置いている机に気付きました。
机にコーヒーカップ。中のコーヒーもそのまま。
まだあたたかいままで。湯気を立てたまま……!

ページを捲って、本編の最後のページでは……!

マスクなしで、フードを被った『彼』が背後に!
沢村に対して、凶器を振り下ろそうとする瞬間!



今回はここで終わりですが、毎度ながら展開もヒキも素晴らしいのですよね。
もう続きが気にならない方がおかしい構成。実に巧いと毎週唸らされてます。

連載開始以来、実にテンポが良く、ちょっと早いと感じるくらいの展開です。
その性急さが本編の緊張感と実に見事にリンクしていると、私は思ってます。
毎回の魅せ場もさることながら、急展開の連発で、毎週目が離せませんから。

まだ第13話で、こんな段階というのが驚かされます。正に怒涛の展開です。
この時点でこの展開ということは、もっと凄い大ネタが控えているでしょう。
最終回直前みたいなヒキですが、この先どうなるか楽しみで仕方がないです。

今回、新たに判明したことは、上述の『資産家夫婦バラバラ事件』がひとつ。
そして、その息子が『彼』であり、「10年前に中学生だった」という事実。
つまり、現在の『彼』の年齢は20代前半から中盤ということになりますね。

あまりにもトントン拍子に着実に進んでいるので、この時点で罠がないのか、
既にミスリードに嵌まっていないだろうかと、読んでいて思ったりしました。

〝6月の蛙男〟並びに〝私刑〟の根底に『怨恨』があるのは間違いないです。
ただ、それと今の展開がそっくりそのままイコールと断定して良いのかなと。

以前の感想にも書いたように、〝6月の蛙男〟が『女性』という可能性とか、
マスク姿であることに着目して、チームの複数犯という可能性もあるかなと、
何の根拠もないくせに、憶測だけはあれこれと浮かんでくる日々であります。

ここまでの展開がストレートだっただけに、どこかで一捻りあるかなと……。

それにしても、今回のヒキは凄まじいですね。沢村の表情が強烈に残ります。
〝6月の蛙男〟を車で追跡していて電柱に激突した時もインパクト大ですが、
今回はそれ以上の衝撃ですね。目と鼻の先で、敵が武器を構えていますから。

個人的には巴亮介先生のコマ割りが好きで、本作の大きな魅力だと思います。
大ゴマで魅せるインパクトと、小さいコマで構築されるページのギャップや、
特に後者における静寂や無言の中の空気感や恐怖感の演出が秀逸だなと痛感。

先が読めそうで全く読めない展開と、緊張感漲る構成が、堪らなく好みです。

コミックス第1巻がもうすぐ発売ですし、今からチェックするのも良いかと。
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