日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

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『仮面ライダーウィザード』第51話「最後の希望」  

長きに渡って戦ってきた指輪の魔法使いの物語、いよいよフィナーレの時を迎えました。
今回が事実上の最終回と言えます。コヨミちゃんを救う晴人くんの最後の戦いの時です。

正直、一度視てから、次にもう一度視るまで、時間と心の整理を要したのも実情でした。

改めてもう一度、そして更に視て、やはり本作は素晴らしい作品であったと痛感します。

以下は今回の内容に触れた感想ですので、番組を視てない方はご覧になりませんように。



決して踏みにじられてはならない尊厳と安らぎの為に、
少女の想いを守り抜く為に、ヒーローは立ち上がった!


さあ、ショータイムだ!



仮面ライダーウィザード

第51話「最後の希望」



コヨミちゃんは必ず助かると信じてきたので、計り知れないほどショックでした。
前回の展開は私にとってはあまりにもショックで、暫く呆然としたのが本音です。
しかし、それでも元に戻ると願ったことは、コヨミちゃんの想いを汲み取らずに、
ただただ自分の為だけの想いでしかなかったのだと、今になってわかったのです。

そして、コヨミちゃんの想いを本当に理解して、希望を叶えたのが晴人くんです。



賢者の石を手に入れて、自らの身体に埋め込んだグレムリンは、更なる形態に進化。
街に繰り出して、手当たり次第無差別に人々を襲い始めます。正に絶望的状況です。

街は破壊され、瓦礫の山となり、『はんぐり~』も壊され、人々を恐怖に陥れます。

そこに現れたのは攻介くん。魔法を失って変身できずとも、果敢に立ち向かいます。

前回の感想では、最終回にキマイラが助けに来てくれるという望みを書きましたが、
本編を視て、実際の最終回の展開の方が良かったと思います。この方が自然ですし。
攻介くんも、そして瞬平くんも、凜子ちゃんも、素面での立ち回りを存分に魅せて、
役者さんの一年間の成長を痛感できて感激しましたし、意味のある魅せ場でしたね。

特に永瀬くんはグレムリンのみならず、グールの集団とも長い立ち回りを披露して、
やっぱり変身できなくても仮面ライダーなのだと、ヒーローなのだと感じましたね。

その頃、それぞれの立場から自分の指輪を見つめる三人の魔法使いが印象的でした。

お腹に新しい生命を話す奥さんの言葉に、戸惑いながらぎこちなく答える山本さん。

次々に破壊されて火の海になる街を眼にして、駆け寄って指輪を握りしめる譲くん。

自分の仇と同じく、信じてきた相手から利用されて裏切られてしまった真由ちゃん。

そして、指輪を見つめる者がもう一人……。



「おっちゃん。何かあったのか?」

「お、おお……。いや……その……。」
「グレムリンが、街で無差別に人を襲ってるらしいんだが……」

「おい大丈夫なのか?」

「ああ。賢者の石を取り返し、コヨミを救う」

「え? お前、まさか……」

「行ってくる」

「おい、待て! お前、何考えてるんだ?」
「コヨミを救うって……馬鹿な真似しようってんじゃないだろうな!?」

「コヨミは……もういないんだ……」



晴人くんと輪島のおっちゃんのこの場面が、とても印象深いです。
何度視ても、この何とも言えない会話に、胸が締め付けられます。

最後の戦いを前にして、晴人くんの決意が描かれた重大な名場面。



一方、グールの集団に対して、生身のままで勇敢に立ち向かう攻介くん。

人々を懸命に非難させて、恐怖に打ち克ってグールと対峙する瞬平くん

同じく、人々を守り、非力であろうとも、拳銃で立ち向かう凜子ちゃん。

それでもグールの集団に迫られて、圧倒的な数に追い詰められます……。

その時――!



「チェイン! ナウ」

「私に力をくれたのが誰であっても……私がその力をどう使うかは私が決めること」
「この指輪が誰かを救うことができるなら……」
「私はやっぱり戦います!」


「ジャイアント! ナウ」

「攻介兄ちゃん!」
「攻介兄ちゃんだけに無理はさせない」
「今度は、僕が勝手にみんなを守る番だ!」


「バリア! ナウ」

「まだわからない……。足が震えて、本当は逃げ出したい!」
「だけど、俺の後ろにいる家族の為に、俺ができることはもしかして……」


「ありがとう。みんな」

「行きましょう」

「ドライバーオン! ナウ」

「シャバドゥビタッチヘンシ~ン♪」
「シャバドゥビタッチヘンシ~ン♪」
「シャバドゥビタッチヘンシ~ン♪」


「変身!」
「変身!」
「変身!」


「チェンジ! ナウ」

「さあ、終わりの時よ!」

「イエス! サンダー」
「イエス! ブリザード」
「イエス! スペシャル」



この時点で大号泣でした。

真由ちゃんが、譲くんが、そして山本さんが!
三人が再び立ち上がって来てくれて感激です!

前回の展開で、一方的に巻き込まれた被害者である三人は、
中でも、特に山本さんの言葉と行動は当然と言えば当然で、
同じ被害者である仲間に激昂して離れたのもわかりますし、
その上で、それでも、敢えてその忌まわしいその力を使い、
立ち上がってくれたことが堪らなく嬉しくて、泣きました。

彼らは巻き込まれた被害者なのですから、逃げられたはず。
知らぬ存ぜぬで無関心でいられた立場だったはずなのです。
にも関わらず、自らを悲劇に陥れた力を、敢えて手にして、
それぞれが信じるもの、守りたいものの為に戦うだなんて!

もしも自分が彼らの立場だったなら……と考えてみますと、
正直、彼らのように勇気を振り絞れはしなかったでしょう。

『巻き込まれた被害者』であった彼ら三人の命懸けの覚悟、
そこには紛れもなく『仮面ライダー』の勇姿がありました。

改めて前回の三人それぞれの場面を視ると、尚更痛感です。

山本さんが離脱して去った場面も。

譲くんに攻介くんが語った場面も。

真由ちゃんと凜子ちゃんの場面も。



そしてコヨミちゃんと笛木も……。



三人の魔法使いがグールの集団を一掃したものの、ここでグレムリンが登場。
圧倒的な力で、いともたやすく三人を倒して、彼らの変身は解除されて……。

ここで攻介くんが立ち向かいますが、ファントムに敵うはずもないです……。

絶体絶命の時。

正に絶望です。

それだけです。



その時――!



銃弾がグレムリンの背中に命中!


「晴人くん!」

「今更何しに来たの? あのお人形さんはもういないのに」

「お前こそ、賢者の石で何をするつもりだ。グレムリン!」

「僕をその名前で呼ぶな! 僕は、人間に戻るんだ。『滝川空』という人間に」

「その為に、他の人たちを犠牲にしてもか」

「犠牲になったのは僕の方だ! あんなお人形さんの為に、僕は化け物にされてしまった!」

「君だって、無理矢理魔法使いにされた。言わば同類だ」

「僕の『希望』、わかってくれると思うんだけど?」

「ああ、よくわかるさ」

「だから俺は、俺の希望を叶える!」

「お前から賢者の石を取り返し、コヨミを救う」


「えっ!?」

「晴人さんの希望って……」

「まさか……。晴人くん……」

「シャバドゥビタッチヘンシ~ン♪」

「サバトを……?」

「シャバドゥビタッチヘンシ~ン♪」
「シャバドゥビタッチヘンシ~ン♪」


「変身!」

「インフィニティー! プリーズ!」

「ヒースイフードー
ボーザバビュードゴーン!」


「僕が賢者の石を手に入れたら、決着つけるって約束だったっけ」

「さあ、ショータイムだ!」



遂に、遂に来てくれましたね。我らが指輪の魔法使いが! ヒーローが!

晴人くんの言葉に驚愕する仲間たち。確固たる決意で挑む晴人くんの姿。

正に最終決戦のショータイムに、総てのフィナーレに相応しい名場面が!

この場面で、恐らく視ている人には晴人くんの真意が伝わったでしょう。

大好きな場面であり、想い入れが強い場面であり、何度視ても感動です。

そして、どうしようもなく悲しく優しい言葉です。もう戻れません……。



仮面ライダーウィザードインフィニティースタイルに変身した晴人くん。
賢者の石を取り込んだグレムリンと最終決戦の時です。負けられません。


しかし、グレムリンの圧倒的な強さの前に追い詰められていきます……。

インフィニティースタイルは解除され、フレイムスタイルに戻りました。

そして更に追い詰められ、魔法の防御も破られ、倒されてしまいました。




「そろそろフィナーレと行くか。似た者同士、仲良くできると思ったんだけど?」

「希望を叶えるのは……僕だ!」

絶体絶命です。

敗北の時です。

総てが絶望に。





「何!?」

「俺とお前は違う」

「過去に戻ろうとするお前とは違う!」

「俺は総てを受け入れて前に進む」

「コヨミの心を救うまで!」


「心……」

「俺はコヨミに託されたんだ」

「コヨミを安らかに眠らせてやる為に、賢者の石は誰にも渡さない!」


「晴人はコヨミちゃんが託した心を……」

「それで、賢者の石を……」

「行って! 晴人くん! コヨミちゃんの為に。あなたの希望の為に!」



もう、言葉になりません。涙が止まりません。
あまりにも悲しく、残酷な事実、そして決断。

それでも、絶対に貫かなくてはならない希望。

コヨミちゃんの想いに堪える為の決断でした。

グレムリンとコヨミちゃん、そして晴人くんとの対比に唸らされました。

夢を見ること、夢を抱くことは、当然ながら何ら悪いことではないです。

誰にだって投げ出したいことや、逃げ出したい現実はあるものですから。

巻き込まれて勝手に化け物にされてしまった彼の言い分は尤もでしょう。

それも私利私欲の為に、自分の生命を冒涜され、蹂躙された訳ですから。

しかし、それは晴人くんも同じです。

彼もまた巻き込まれて、人智を超えた力を、魔法を手に入れてしまって、
そこから人生が一変しました。ここで彼は人の為にその力を使いました。

現実がどんなに理不尽で残酷であろうとも、それでも受け入れて生きる。

これは並大抵のことではありません。それを敢えて彼は選んだのでした。

コヨミちゃんの尊厳と安らぎ、彼女が受け入れた現実と希望の為に……。

終わりがあるからこそ、終わりを受け入れるからこそ、前に進むのだと。

「コヨミー!」

「晴人」


そして、遂に届いた希望。届いた指先。

触れ合って、繋いだ二人の手と手……!



自らの手で、確かにコヨミちゃんの心を救い出した瞬間でした。

取り返した賢者の石は、強い輝きを放ち、晴人くんの指に……!

光は晴人くんの指に宿り、指輪となって、二人は結ばれました。

「返せ! それは……僕のもの!」

「違う! これは……俺の最後の希望だ!」




「フィナーレだ!」




「人の希望を奪って……! 君はそれでも、魔法使いなのかい……!」

「人の心を失くしたお前は、人じゃないだろ」




過去に囚われて、執着して生きていく者と、
例え辛くても、前を向いて生きていく者と。

心有る者の強い希望が絶望に勝ったのです。

晴人くんがコヨミちゃんの希望を叶えて前を向いて生きているのですからね。
私たちも前を向いて生きなくては。コヨミちゃんはみんなの心の中にいます。

コヨミちゃんがいたこと。仲間とふれあったこと。それは決して忘れません。



戦いのその後、それぞれの人生が続きます。希望に向かう日々が。
みんな、それぞれにその人らしい選択で、何だか嬉しかったです。

攻介くんは、なるほど納得です。譲くんもセットで嬉しいですね。
土日限定というのも、『マヨー使い』も、何だか微笑ましいです。

凜子ちゃんは警察としても当然ですが、真由ちゃんが一緒で感激。
木崎さんも第一印象が嘘のよう。良き理解者となって嬉しい限り。
その隣に署長がいるのは大笑いでした。川野さんのお茶吹き最高。

山本さんも愛する奥さんと子供の元に。希望の日々が戻りました。

瞬平くんもまた、実に彼らしいなあと。ドジも健在で愉しいです。

そして、輪島のおっちゃんのあの言葉が堪らなく嬉しかったです。
つくづくおっちゃんが小倉久寛さんで良かったと痛感しています。
柔和なお顔立ちと優しい口調、正におやっさん役にピッタリです。

最後に、指輪を見つめてバイクで駆け抜けていく晴人くんの姿が。
初めてプレーンシュガー以外のドーナツを買ったのがニクイです。
しかも、その希望ドーナツはコヨミちゃんの分で、二人分ですし。



以下に、蛇足と承知で、もう少し続けます。

本作は「当たり前のことを奇を衒わずに当たり前に描いた」傑作だと思っています。
例えるならストレート剛速球で、純粋すぎて無防備なほどの印象を受けております。

平成の『仮面ライダー』シリーズということで、初期の謎が謎を呼ぶような作風や、
練りに練った謎解き、それが作品全体を貫く構成であることを求める視聴者の方も、
当然、少なくないのではないかなと思います。私もミステリ好きなのでわかります。

ただ、他方では「謎がないと駄目なの?」という想いがあるのもまた事実であって、
それを理由に批判するのはどうかと。それは批判になり得ないところでしょうしね。

コヨミちゃんに始まり、コヨミちゃんに終わる。
白い魔法使いとワイズマン、そして父親の笛木。

これだけで私的に過不足なく充分だと思います。

序盤から中盤ではフェニックスや各種スタイルチェンジ、
そして上位のスタイルに、ドラゴタイマーで盛り上がり、
そこから二人目の魔法使いの登場や、グレムリンの登場、
それぞれのエピソードを思い返しても、充実しています。

連続性がなくても、一つ一つのエピソードの強さが充分。

本作はその好例と言えるでしょう。無駄な話はないです。

きださんも、香村さんも、丁寧で誠実な脚本で感謝です。

きださんと言えば、最終回で期待したらご登場でしたね。

最終回も最強フォームで倒すのではないのが良いなあと。
コヨミちゃんの指輪で、二人で勝利したのがベストです。

また、玩具的には「集める」という方向が良いのでしょうけれど、
それとは違うところ挑戦、「配る」という作劇は素晴らしいなと。

アクション面もエクストリームマーシャルアーツを取り入れたり、
更にそれがジャンプやターンで映えるスーツのデザインも画期的。

本作は魔法使いの仮面ライダーで、尚且つ指輪がメインアイテム、
それだけにパンチが禁じ手というのも、非常に斬新なところです。
最終回でそれを破ったのはニヤリです。しかも、最後で効果的に。
開始当初の宇都宮プロデューサーのインタビューを思い返します。
奇しくも、そこで仰っていたことがそのまま実現するとはニヤリ。

あと、これは次の回が會川昇さんだから言う訳ではないのですけれども、
「ストレート剛速球な作風」や「主人公がバイクで駆け抜けるラスト」、
この辺りは『仮面ライダー剣』にも通じる熱さと実直さだと思いました。

さて、実質的な最終回が終わっても、番組自体はまだ残り二回あります。
まさかの展開で、會川昇さんと石田監督のコンビ再びとは堪らないです。

予告やサブタイトルからして、仮面ライダーディケイドとリンクするし、
その上、田口トモロヲさんが再び『仮面ライダー』にご参加なんて最高。
しかも『アマダム』だなんて、『仮面ライダークウガ』ファンはニヤリ。

ただでさえ可愛らしすぎる凜子ちゃんが、セーラー服姿で登場しますし、
さてさて、どうなるのかワクワクして止まりません。存分に楽しみます。

と言う訳で、ただいま放送日で放送直前です。ここで更新しておきます。

5:43に。
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