日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

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筒井哲也『予告犯』File 022  

本作の為に本誌を購読してきました。
その日々が、とても感慨深いですね。

『マンホール』に続く待望の新連載に胸を躍らせた瞬間。
毎月の掲載が楽しみだった日々。そして遂に最終回……。

最終回を読了して、そんな数々の想い出が過ぎりました。



以下は、今回の内容に触れた感想です。ご注意ください。
本誌を未読の方はご覧になりませんように。是非購読を。



奇才・筒井哲也が現代の病理を抉り取る問題作!

〝今〟に、最も読まれるべき作品がここにある!


遂にクライマックス! 衝撃の最終回!!


筒井哲也

予 告 犯

File 022





彼女の視点からの後日談というのは予想の中にありました。
これは多数の読者も予想していたことではないでしょうか。

淡々と綴られていく今回の構成は正解だったと思ってます。

前回までで四人の〝シンブンシ〟の最期は描かれましたし、
〝ゲイツ〟としてもまた然り。今回は奥田宏明の最期です。

吉野さんに残したメッセージと、三人のその後については、
色々と思うところもありました。実に泣ける最終回でした。

吉野さんの視点と、実際の出来事が食い違っていることは、
我々読者のみがわかる点で、この辺りも秀逸だと思います。

ともあれ、〝ゲイツ〟は仲間たちの罪を軽くしようとして、
その想いを汲み取った彼らも、残りの人生を歩んでいます。

彼の半田ごてと『ペナルティ』についても、判明しました。

なるほど……。これは、言及して然るべきところでしたね。
いつも後になってからこんな発言なのが情けないのですが、
みっともないと承知しながらも、読者として甘かったなと。

〝カンサイ〟の暴れっぷりには、やってくれたなと思うし、
〝メタボ〟のあの台詞には、しみじみとさせられましたし、
〝ノビタ〟が外に出た後の行動と想いも、唸らされました。

そして、最後に吉野さんが呼ばれた場面も、なるほどなと。
あれからの歳月と、彼女の活躍を感じさせる一言でしたね。

吉野さんの決意が何とも味わい深く、泣かせるところです。
実に粋な人ですね。敢えて乗るというところが好きですね。

『リセット』や『マンホール』を読了した時にも感じたように、
本作もまた「淡いけれど、希望は見える」最終回だと思います。

筒井先生らしい作風であり、優しさだと、改めて微笑しました。

現代のネット依存社会に何があってもおかしくはありませんし、
実際、自らを晒す従業員の画像、呆れ返る事件は続いています。
そんな現代に本作が切り込んだのは、正に評価されるべきです。

最後に、筒井哲也先生に心から感謝を。

現代の病理を鋭く抉り取って見せ付けた、この問題作に感謝を。

先生ならではの着眼点や問題提起は、評価されて然るべきです。

そう、まず大切なのは『解決』ではなく『認識』することです。
こういった作品が描かれる度に、責任転嫁する読者もいますが、
勘違いも甚だしいです。『社会のみんなの問題』なのですから。

終盤で喜多嶋が登場したのは、以前からの読者として嬉しくて、
先生のそういった遊び心も好きです。必然性もありましたしね。
次回作で吉野さんか、あの二人か、あるいは喜多嶋が出るのか、
今までの作品を再読しながら、またじっくりと待ちたいですね。
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