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日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

『白雪姫と7人の囚人』第34話 信心-7-  

前回は、読者の誰もが予想して、期待していた展開でしょう。
そして、宗一くんに続き、いよいよ今度は尊くんの出番です。

以下は、今回の内容に触れた感想となりますので、ご注意を。
本誌未読の方は、これより先をご覧になりませんように……。



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混沌とした時の中で、それぞれが背負い、抱える混沌とした想い。

塗り替えられた黒。穢されない白。囚人たちよ、真実を貫き通せ!




- 東 京 闘 争 戯 曲 -
白 雪 姫 と 7 人 の 囚 人
SNOW WHITE & SEVEN DWARFS

第34話 信心-7-



尊くんも、春山も、お互いに背負っているものがあり、
それゆえにぶつかる訳ですが、この作劇は重いですね。

本作の根幹を貫く、支配に縛られる者と抗う者の対峙。

ここに来て、それが最も強く描かれた展開であります。

冒頭の二人の言葉、続く扉ページに圧倒されます……。



隙を突かれ、背後から卯月ちゃんの拳に抉られてから、
一体どうなることかと思っていましたが、これは……。

こうするしかなかったとは言え、辛い決断であります。
それは、他ならぬ尊くん自身が一番辛かったはずです。

そして――。

彼は真実を知りました。

恐るべき黒雪の呪縛を。

確かに尊くんの言う通りです。

過去は決して変えられません。

全員が都合良く助かる方法などないのでしょう。
それでも、だからこそ彼はここで叫ぶのでした。

それでもっ…

ババァのせいで
苦しいめに
あうやつがっ…

これ以上増えない
ようにはしたいだろ…!?


もう堪えきれませんでした。この場面で思わず涙が……。



卯月ちゃんも、尊くんも、後戻りできない道で、
二度と戻れない道で、別れることになりました。

息を引き取る寸前の卯月ちゃん、その最期……。

正直、この場面は更に堪えるところでした……。

かつての記憶が戻り、黒雪に植え付けられた記憶と混ざり、
混乱した状態で、思考も意識も、既に壊れた状態です……。
最早、人としてのそれすら壊れ、あまりにも無惨な姿です。

卯月ちゃんの手を握って、尊くんが口にした言葉とは……。



これが彼の優しさであり、死に逝く彼女に対して、もう生きられない彼女に対して、
彼ができるたった一つのことだったのでしょう。真実よりも優しい嘘を選んだとは。

正直、驚きもありましたけれど、これが最も良い選択であったと私は思っています。


最期の最期、死の寸前に、残酷な真実を突きつけるのではなく、
最期に彼女の想いを肯定して優しい嘘で包み込む弔いとは……。

彼女の死に顔は安らかでした。

そして、静寂の後に、男は振り返りました。
同じ想いを持つ者を睨みつけて宣言します。



…ババァは
殺せない…?

オレが
やってやる



彼の眼差しは熱く滾ってます。



実に皮肉なことですけれど、尊くんが卯月ちゃんを倒す決意をしたことで、
彼女もまた、やはり『黒雪のせいで苦しんだ』犠牲者だと判明しましたね。

囚われて、身体の自由を奪われ、無理矢理組織の実験体にされ、
その上で、都合の良い使い捨ての駒として、記憶まで改竄され、
あまりにも不憫でなりません。こんなことが許されてたまるか。

藤丸くんやK・K、そして最上たちも、この事実を初めて知り、
驚愕していたのも印象深いです。ここは気になったところです。
当然、彼女だけではないはず。珠ちゃんの言葉からも窺えます。
黒雪に記憶を改竄された犠牲者は、新宿で他にもいるでしょう。
記憶を改竄された者との区別と基準が気になったところですが、
あるいは、それさえも黒雪の愉悦や、気まぐれでしょうか……。
どちらにせよ、こんなことは断じて許してはならない悪行です。

尊くんと春山の避けられない戦いが始まろうとしています……。

正に論より証拠である黒雪の悪行と犠牲者をその眼にした春山。
渋谷のこの三人は、きっと眼を覚ましてくれると思っています。
この三人は、黒雪に対する蟠りや憎悪は確固としてありますし、
不謹慎ですが、彼らの記憶が確かなのは救いと言えるでしょう。

本作の根幹を貫く悲しい性が、見事に叩き付けられた回でした。
正直、あまりにも重過ぎましたが、これも避けられないことで、
だからこそ、大逆転のカタルシスは爆発的に高まると思います。
彼らがわかり合い、力を合わせて、勝利する日を信じています。

次号休載なのは残念ですけれど、その分、熱く燃えて待ちます。
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