FC2ブログ

日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

『東京喰種‐トーキョーグール‐』#082[識者]  

担当M様のツイートで公式発表があり、
『東京喰種週報』でも明かされました。

よりによって『13日の木曜日』発売の本誌で、この朗報とは!
更に本編の内容が内容ですしね。こんな引力があるなんて凄い。
ある程度は狙えるにしても、完全に狙い打ちは難しいはずだし。

『東京喰種-トーキョーグール-』小説化……!!

7月19日、最新コミックス第8巻と同時発売!

『東京喰種‐トーキョーグール‐ 解体“真”報』も更新!

と言う訳で、これは嬉しいです!

新展開も盛り上がる一方ですが、
原作とは別の作品が公式に誕生!

石田先生の原作をプロの方が昇華させるという夢のコラボレーションが嬉しいです。
無論、担当M様のお返事より先に予約は完了しており、準備万端であります(笑)。
生きつけの書店で書籍コードを話すと、早すぎ&登録がまだですと言われましたが、
まあ、そこはそれ。勿論、うちではこちらもプッシュ&単独記事も予定しています。
その頃に楽しみがまたあるかもね、と確約できませんが、申し上げておきましょう。

以下は今回の内容に触れますので、本誌を未読の方はご覧になりませんように……。
また、小説版についても、以下で言及していきますので、そちらもご了承ください。



異形の獣を駆逐する為、
人々の平和を守る為に、
彼らは戦い続けている。

そして、その内奥には、
驚愕の世界がある……!



『週刊ヤングジャンプ』で大絶賛連載中!

既刊累計130万部突破! この勢いはもう誰にも止められない!

漫画の表現を、境界を超越する問題作!
総てを喰らい尽くす衝撃がここにある!


トーキョーグール Tokyo Ghoul
        東京 喰種

#082[識者]

石田スイ Ishida Sui


前回に続いて、より厳密に言えば、新展開突入から、
一貫して〔CCG〕の描写が続いて新鮮に感じます。

肝心のカネキくんたちの方が一切描かれないことは、
前回でも書いた通り「描かないこと」の魅力ですし、
つくづく作劇が巧いなあと思い知らされております。

冒頭から新たなる登場人物の出番でときめきました。

地行甲乙博士の登場です。篠原さんと什造とご対面。

サブタイトルの『識者』とは、無論、地行博士なのですけれど、
『指揮者』とのダブルミーニングだと解釈するのも興白いなと。
この場合、篠原さんや丸手さん、和修家のお二人も該当します。

『GFG』=『Ghoul Forschung Gesellschaft』(グール研究組合)の存在、
そして、その組合の研究員であったという優秀な御方のご登場です。
一見してドイツ語なのは見たまんまでわかりましたが、重要な要素。

タタラの『不错(ブーツオ)』という台詞もそうですが、
こうして『日本』以外の要素が顔を覗かせるというのも、
私的にはときめくところですね。一気に拡がった感じが。

余談ですが、『エメリオ』はマレーシア方面を連想させ、
そこに来て、『ドイツ』の喰種研究機関とは堪りません!

本作で描かれてきた〝喰種〟たちの生き方、その日々を、
読者はずっと眼にしてきましたが、それは切なくもあり、
マイノリティーゆえの悲哀が、色濃く陰を落としてます。

そして、彼らとカネキくんが出逢って、ふれあったのも、
『食』以外では、人間と何ら変わらないところでしたし、
月山の登場、11区「アオギリ」編より以前においては、
まだ描写も作劇も、穏やかな方だったと思い返されます。
真戸さんの登場と、リョーコさんの悲劇は強烈でしたが。

本作の題名に『東京喰種』とある通り、極めて日常的で、
そして作劇の方も極めてコアでパーソナルでありました。
言うなれば、『東京』という舞台装置が箱庭のよう……。

〝喰種〟の性質と共に「どこか閉じられている物語」と、
そういった印象を連載開始時は、特に抱いていましたし、
日常、事件の発生、そして人間もしくは同族同士の衝突、
これもミニマムな箱庭的世界の連鎖であったと思います。

これは特撮ヒーロー作品の王道でもあり、ツボでしたね。
言うなれば『ウルトラマン』ではなく『仮面ライダー』。
前者のように巨大な獣が衆人環視の元で暴れるでもなく、
後者のように、人知れず生きる異形と人間の境界線とが、
見事に描かれていて、連載当初から夢中になったのです。

それが、他の区に足を運んで、そこで出逢いがあったり、
ウタさんの店(4区)にイトリちゃんのバー(14区)、
そして『11区』からの来訪者があった末に、新展開が。

11区「アオギリ」編から、確実に新たな表情を魅せて、
そこで23区の「喰種収容所」や『24区』が言及され、
そして『13区』の〝ジェイソン〟も強烈な存在でした。

そして、新展開に突入です。

上記のタタラの台詞に加え、ここでドイツにも触れられ、
一気に世界が拡がった印象を受けますし、ときめきます。
同時に本作の題名が『喰種』ではなく、『東京喰種』と、
更に言えば『とうきょう』ではなく、『トーキョー』と、
命名された含意が窺えるように、ひしひしと感じますね。

未だに間違えた題名の検索で来る輩が後を経ちませんが、
『トーキョー』という表記は、『グール』との繋がりや、
字面の方だけではなく、作品自体において重要だろうと。
勿論「ここではない、どこか」という含意もあるかなと。
それだけでなく、「もう一つの私たちの日常」でもあり、
「すぐそこまで迫っている脅威」であるとも思ってます。

態々『東京』と冠せられているくらいですから、要注目。
当然ながら、私たちが知る『東京』とはまた別の東京で、
実際の23区に当て嵌めて考える必要もないでしょうし。
これについても、以前から書いてきたことですけれどね。
事実、『24区』の存在が明確になってきたので、尚更。

そして、『東京』以外も気になるのは当然の心理であり、
先生は当然それもよくおわかりの上で描かれたでしょう。
実際に『和歌山喰種マツバラの状況物語』が言及されて、
ヒデに台詞で言わせるくらいですし、巧い擽り方だなと。
遊び心のネタとしても、考察したい人にもニヤリ(笑)。

そこで、ドイツの喰種研究機関!

これで、期待するなという方が土台無理な話であります。
駆け足で振り返った駄文を綴ってみましたけれど(笑)、
本誌・コミックス以外の単独記事も書いてみたいですね。



さて、今回の感想に戻ります。
まずは扉ページ、と言う前に、
まずは『東京喰種週報』です。

大多数の読者が予想した通りだったのではないかと思いますが、どうなんでしょ。
流石に平山夢明氏ではありませんでしたが(高槻泉氏でもありませんでしたが)、
小説版の発売は堪らなく嬉しいですね。本作ならいくらでも掘り下げられますし、
ホラーやミステリの要素もふんだんに盛り込めますから、正に打って付けですね。

そう、何気に以前から書きそびれていたことですが、本作にはその要素も強くて、
〔CCG〕から描かれる今の展開も、推理や考察、研究の魅力が大きいですから。
ある意味、警察に近い側面もありますから(警察は警察で別に存在してますが)、
刑事ドラマ的な魅力もある訳で、バトル以外にも興白い要素の塊で、堪りません。

そんな本作が小説化ということで、更に石田先生の描き下ろしイラストまで収録!

著者である十和田シン先生とは、十和田眞(とわだまこと)先生なのでしょうか?
すぐに思いついたのはそれくらいで、九州繋がりなのが気になったくらいですが、
騒ぎ立てるのも野暮で失礼なことですからね。自分はおとなしく発売を待ちます。

一つ言えば、散々触れてきた『地名』も連想。『十和田』は青森県で有名ですね。

特報ページのシルエットも、ある程度はわかったつもりですが、気になりますね。
ヒデ、西尾、トーカちゃん、ヒナミちゃん、依子ちゃん、月山、カネキくんなど、
それは間違いないと思いますが、描き下ろしイラストも含めて楽しみにしてます。

余談ですが、実写化されるならトーカちゃん役は日南響子ちゃんが適役かと。
これも、前から定期的に棚卸して繰り返し使っているネタなのですが(笑)。

イトリちゃん役は内田慈さんかChigusaさんが良いな。JFNラジオリスナー的な贔屓で(笑)。



さて、本編の方では地行博士の登場で、クインケの話題について展開されました。

この辺りは同席の、というより『引率』が適切か(笑)、篠原さんの講義を連想。
設定面の掘り下げに嬉しいところで、非常に良い場面なので、併せて読むのも吉。

『東京喰種‐トーキョーグール‐』#053[講義]参照)

ここで地行博士から、保存剤について触れられましたが、
すかさず『抑制液』を使ったヤモリを思い返しましたね。

そして、クインケの基本理念は「省エネ」であることも。

これについては正に納得です。人間が使う訳ですものね。
充電しない携帯電子機器とか連想するだけで頷けますし。



『赫子』の起点は

『赫包』からの
Rc細胞の
噴出による

「形成期」

噴出した
Rc細胞同士が
結びつき合う

「定着期」

結びついた細胞が
一定時間
その状態を保つ
  この状態が『赫子』の
  基本形と見られるね


「崩壊期」

時間経過で
細胞が離れていく

そしてまた
最初に戻る…と
…この3ステップの
繰り返しなんだ

『羽赫』は
この1サイクルが
高速で行われるから

『赫子』が浮遊して
いるように見える
…消耗も激しい    →定→→定→

『甲赫』なんかは
「定着期」が長く
継続的に『赫子』を
維持し続けられる   [形][  定  ][崩][形][  定  ……


なるほど、噴出と形成についてはわかっていたつもりでしたけれど、
その形状の状態、それからの緻密な変化については疎かでした……。

篠原さんの講義で『液状の筋肉』と例えられたのに、お恥ずかしい。

この3ステップとサイクルの話で考えると、カネキくんの『鱗赫』、
西尾や瓶兄弟の『尾赫』については、「定着期」も続く方でしょう。

逆に言うと、この形成サイクルを人工的に完全再現できれば有力で、
『尾赫』のように、文字通りしなやかな鞭のような動きも再現可能。

これは今後の研究と発展に期待してしまいますね。いやー楽しいー!

鈴屋什造は例によって思考回路がムーンライト伝説以上にショート。



そこに、満を持して、什造専用のクインケのお披露目!

おおお! 見るからに凶悪極まりないシェイプで凄い。

斧と釜と鋸のオイシイとこ取りみたいな歪な形ですね。
きちんと『十字』の意匠が盛り込まれたのもニヤリと。
クインケが置かれた台、周囲と『持ち手』にもニヤリ。

変形する仕様なら、持ち手と先端の分離で『槍』とか、
『ブーメラン』とか『鋏』も連想したデザインですが、
地行博士のお言葉と、素体となった『赫子』も忘れず、
そこからも考えなくてはなりませんからね。楽しいー!

地行博士の「捕獲した本人」というお言葉も出ました。
やはり、『素体』となった〝喰種〟はヤモリでしたか。
前回で変に裏を読んだのが功を奏さなかったと(笑)。

思えば『半年』って、『アオギリの樹』との戦いの後、
それからのことであり、什造の昇任までの期間もあり、
そこをうっかりしていましたね。またしても大失態を。
什造が昇任されて、所有資格を持たないことにはねえ。

そして以前から触れてきたクインケの名称についても、
篠原さんの返事ではっきりしました。やっぱりそうか。
その上で、黒磐さんのところは自分で命名すると……。
となると『エメリオ』からの深読みは無粋ってことね。
「外国の〝喰種〟~」と書いた矢先、あちゃー(笑)。

と思ったら、それが強ち間違いでもないと判明したり。
しかも同じこの回で。いやはや、遂に来ましたか……!
それについては後述しますので、この場面の感想から。

「捕獲した本人」ということで手にした什造の武器は、
ヤモリの『赫子』、つまり『鱗赫』ということですね。

これはつまり、奇しくも、彼の希望通りになった訳です。

バランスが
良くて
扱いやすいから

新米には
『尾赫』
クインケを
薦めている

う~ん?

僕は
力押しの
『リンカク』
いいです

『東京喰種‐トーキョーグール‐』#053[講義]参照)



そして今回の濃密な解説と会話のおかげで、
この場面で気になったことが二つあります。

まず、試し切りの犠牲になったクインケ鋼

言わずもがなですが、読者なら誰もがあの事件を連想したでしょう。
そう、悲劇の始まりとなったあの夜と、『鉄骨』の事件のことです。

以前は『Qバレット』の登場から、鉄骨に応用したのではないかと、
そちらの面も考慮に加えていましたが、ここに来て新たな発見とは。

あの鉄骨自体がクインケ鋼を使用(または、クインケ鋼そのもの)、
そう考えれば、加工や細工も前者の理屈よりずっと容易ですからね。

いずれにしても、〔CCG〕の技術を熟知した者の仕業でしょうね。
あるいは、ひょっとすると〔CCG〕内部の人間かもしれませんが、
順当に考えて、〝喰種〟の仕業だと思うのが素直であり自然ですね。



そして、もう一つはクインケの命名について。

これで総てがはっきりした訳ですが、一つ気になっていることがあります。
それは[アラタ]です。恐らくトーカちゃんのお父さんだと思われますが、
仮にそうだとしたら、何故[キリシマ]と呼ばなかったのだろうかと……。

もっと言えば、以前から『骸拾い』と呼ばれる彼と『赫者』の印象とでは、
どうも乖離しているように思えましたし、案外ミスリードなのかもなって。
前者は正に「あんていく」の方針や、リョーコさんなどを連想させますが、
夜な夜な静かに死体を拾う彼が、あるいは『共喰い』もしたのでしょうか。

『アラタ』が下の名前ではなく、『名字』だとすれば別人として納得です。
『ウルトラマン』のハヤタ隊員が下の名前だと誤解している人がいますが、
彼の名前は『ハヤタシン(早田進)』ですし、それに近いケースかもなと。

トーカちゃんの回想、そこで見えた家族との日々、
そして[アラタ]の装着、〝梟〟のあの言葉……。
トーカちゃんの指輪に刻まれた二人の両親の名前。
それらが時系列で描かれてきましたけれども……。
そこで順当に考えれば[アラタ]は彼でしょうが、
それ自体がミスリードかもしれないなと両方留意。



さて、クインケの名称についてはっきりした後、
什造がこのクインケに命名する場面が遂に……!
『13日の木曜日』発売の本誌でこれだもんな。
いやはや、この符合には堪らないものが(笑)。

じゃあ…
13's(ジューゾー's)ジェイソン」
します



ジューゾー() スズヤ()

Jason(J・S)ですね



……
フムム



「CCGの
ジェイソン」
…か



ここに来て、ようやく、というか私的にはやっと触れられたなといったところでした。
以前から『13』の符合、含意、引力については散々触れてきたので、ニヤリも一入。



『東京喰種‐トーキョーグール‐』#048[耳骨]
『東京喰種‐トーキョーグール‐』#049[籠鳥]
『東京喰種‐トーキョーグール‐』#050[万丈]

この辺りで触れたのは、本誌の展開や扉ページからも当たり前なのですが、
以下に、そのまんまのことを。こっちだったかと、今思い出したり(笑)。

『東京喰種‐トーキョーグール‐』#065-EX[書く者]



さて、次の場面では、遂に和修常吉総議長が登場!

威厳と貫禄がありありと伝わる登場シーンでした!

鈴屋什造のワケアリ「裏口入局」の事実も含めて、
和修家は気になって仕方がなかったのですけれど、
平成の死神博士と呼びたくなるほどのインパクト。

そして、丸手さんがサラッと口にしましたけれど、
流石は総議長だけあって凄い。SSS討伐者とは。


そして、次の場面では丸手さんと和修吉時さんが。
当然ながら、本局局長は総議長の息子さんですね。
二人の会話から、お互いの関係性も見えましたね。

「使えるものは老婆でも使え」

読者なら、この台詞には瞬時にニヤリでしょうね。
これは篠原さんが丸手さんについて口にした言葉。

マルは
使えるものは
老婆でも使うから

什造の事も
「使える」って
判断したんだろ

『東京喰種‐トーキョーグール‐』#056[蠢動]参照)

吉時さんの教えだったとはね……。

本局局長なので当然なのですが、これはつまり、吉時さんも相当な実績がある訳で、
過去編や読切で描かれる可能性もあるかもなと夢想。和修家の強さが気になるなあ。

そして、同時に出世欲が露骨なマルちゃんの方も、いかにしてここまで昇ったかと。
クインケへの過信はおろか、クインケそのものを忌み嫌っている彼も要注目ですね。



この二人の会話から、それ以外にもとんでもなく重要なことに触れられました……!

まずは、前述の会話の流れから、「〝喰種〟すら利用して協力を仰ぐ」という訳で、
『喰種収容所』に残っている〝神父〟と呼ばれる〝喰種〟の存在も判明しましたね。

更に『半年前の11区アジト戦』で〝アジトの所在位置を垂れ込んだ匿名の人物〟

結論から言えば、前者は今回で登場しますので、こちらは後述することにして……。
後者については、ニコ、もしくは宗太が妥当なところではないかと考えております。
『アオギリの樹』のメンバーでありながら、同時に〝道化師〟でもあった訳ですし、
『アオギリの樹』に対する忠誠より、宗太たちとの繋がりが本懐かもしれませんね。

前回で明らかになったように、例の『喰種レストラン』も既に壊滅状態ですからね。
既に『ピエロマスク集団』(3区のそれの残党?)は、別に動き出しているかなと。

ヤモリの死亡、その確認を終えたニコは、実にあっけらかんとした様子と口調だし、
『アオギリの樹』そのものを一時凌ぎの捨て駒としか思っていないのだろうなあと。
ヤモリは幹部だったのに相方のニコがそうでないのは……と気になっていましたが、
それも上記のように考えると、ある程度納得できます。末恐ろしいオカマ野郎です。
あるいは、タタラたちと結託する可能性もありますけれど。こちらも留意してます。



そして、彼らが口にした〝神父〟と呼ばれる〝喰種〟の元には、あの二人組が……。

亜門さんとアッキーラ、相変わらずの会話で、微笑ましくもあり、悩ましくもあり。
この二人が『コンビ』としてお互いを高めあえる存在になれるのは、まだ先ですね。

彼らが向かった先は、『23区』――。

タタラたちの襲撃も記憶に新しい『喰種収容所』

その施設の名は『喰種収容所〝コクリア〟』……!



やられましたね……! なるほど、そちらからのネーミングとは!
地行博士との場面があった後ですから、尚の事唸らされます……!

そこに現れた〝神父〟は――!!

…おやおや

…誰かと
思えば

久しぶり
じゃないか

鋼太朗

いとしい
我が息子…




ドナート・ポルポラ
SSレート喰種




亜門さんを「我が息子」と呼ぶ〝喰種〟が登場しましたが、
読者ならば、誰もが色々な意味でニヤリとした場面のはず。



張間…

スマン…
お前の
クインケ…


………

「あの喰種」は
どうしてる
だろう…

あれ以来…
アイツの存在が
頭の隅で引っ掛かる…

あの言葉…
表情の意味…

思い出したくも
ない記憶を
掘り起こされる…





――鋼太朗――

――誰が

「入っていい」と?――




『東京喰種‐トーキョーグール‐』#056[蠢動]参照)

あの時にも触れましたが、なるほど……。
彼は『血の繋がった実の父親』ではなく、
『育ての親』(またはそれに近い存在)?

当初、自分は『ネジのぶっとんだ捜査官』から連想していたのですけれど、
なるほど、幼少期の亜門さんの恐怖は、この〝神父〟だった訳ですね……。

『決して見てはならないもの』。
『決して入ってはならない所』。

返り血を浴びていたところからも、人を、もしくは同族を手に掛けたところだったのでしょう。
なるほど、彼が〝喰種〟であったと思えば、この辺りもより一層頷ける事実ではあります……。

そして、『親』と『子』と言えば、一つ思い返したこともありました。

ん…?

子供…

…局で抱えている
孤児か…

………

………

クソッ…

休んでいられるかッ!


(『東京喰種‐トーキョーグール‐』#013[白鳩]参照)

局員に手を繋がれて歩く少年、葉月ハジメくんの姿を眼にした時の亜門さんの場面、
やはりそれを思い返してしまいますね。亜門さん自身も両親を亡くしていたのかも。

そして亜門さんがカネキくんと戦った時、『ある言葉』で過去を想起しました……。

逃げてください

!?

逃げて…ください…

このままだと
僕は…

あなたのことを
殺します

どうせその状態じゃ
戦えない

行って
ください…

………

ふ…
ふざけるなッ

〝喰種〟(敵)を前に
背を向けるなど…!

行けッッ!!
……
頼むから…



……僕を…

人殺しに
しないでくれ…




お願いだ…
耐え切れない…

早く…
行ってくれ…ッ


『東京喰種‐トーキョーグール‐』#026[対者]参照)

〝神父〟が人間を、もしくは〝喰種〟を『殺害』して、
返り血を浴びたのは、間違いないと見て良いでしょう。

そして、冒頭の『ドイツ』に続いて、
〝神父〟からも、眼につくところが。

『ドナート』とは言うまでもなく、『イタリア共和国にある共同体』の一つでありますし
『ポルポラ』も同様に、『イタリアの作曲家であるニコル・ポルポラ』を想起させますね。

少し前に、亜門さんからの連想で『アモン・ラー』について触れたばかりでしたけれども、
エジプトに続いて『イタリア』が浮かび上がってきた点、『神の父』だと解釈できる点も、
個人的に興味深い連想芸夢ができて愉しかったです。脱線にも程があると承知してますが。

『東京喰種‐トーキョーグール‐』#080[昇任]参照)

あるいは、亜門さんの実の親御さんを殺したのが、この〝神父〟なのかもしれませんね。
カネキくんの過去と同じく、亜門さんの過去が紐解かれていく瞬間も重要だと感じます。

以下、追記。

地行博士の外見、特に髪型から、やはり読者としては怪人バナナマンを連想しましたが、
ふかわりょうさんも連想しますね。石田先生は『ロケットマン』もお聴きなのかしらと。

■Ghoul's talk
自他共に認める『生来の特撮者』である私としましては、
石田先生の『赫子』や『クインケ』のデザインに悶絶で、
その生々しく禍々しいクリーチャー然とした姿がツボで、
その魅力については以前から書いていることですけれど、
今回は冒頭の地行博士のご登場、そして〝コクリア〟で、
〔CCG〕ならではの技術や近未来感を堪能できました。
改めて、石田先生に感謝申し上げたいと思っております。
石田先生、悲しく深く強い作品、ありがとうございます。

と言う訳で、今夜の執筆中に聴いていた音源を挙げます。

BGM&Inspired by...

ACiD
『Undentified Phenomina』
『Mission Control』
『Déf』
『Search Light』
『Generation for…』

(以上、ミニアルバム『OXIDIZE PHENOMINA』)
関連記事
コメント
コメントの投稿
Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://februaryxxxx.blog.fc2.com/tb.php/1504-14db62a1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

▲Page top