日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

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『東京喰種‐トーキョーグール‐』#070[姉弟]  

これを書いている今日(3月20日)は春分の日です。
今日(つまり水曜日)から明日へと日付が変わる頃に、
下書き保存しておいたこいつを公開すればOKだなと。

そう思っていたのですけれど、本誌16号は水曜発売!

外回り先の三つか四つ隣の街のコンビニで気付く始末。
周回遅れ前に更新したいと担当M様にお伝えした矢先、
この有様です。完全な周回遅れ確定であちゃー! と。
焦らさずに火曜に挙げておくべきだったかもね(笑)。

尤も、担当M様も木曜発売だと思っておられたようで、
そちらも確認してご報告できたことは良かったですが、
いずれにせよ、これでは〝大喰い〟ならぬ大嘘つきで、
これは申し訳ないので、前書きを追加です。大慌てで。



と言う訳で、本文追記ならぬ、前書き加筆する羽目に。

以下は、それ以前に書き溜めておいた部分になります。






全く威張れたことでも何でもないとは重々承知していますが、
今回も思い浮かべた中にサブタイトルが的中しておりました。

連載開始当時から読んできて今更かよって話でもありますし、
寧ろ、反対に恥ずかしいと言うべきことなのですけれどねー。

加えて、最近の流れならこのサブタイトルが浮かばない方が、
読者としてよっぽどおかしいですしね。当然すぎる話でした。

そして、前回で触れた本作初の快挙については、
これも、今更こういうと言い訳がましいですが、
一番最初に思い浮かんだのがそのまま正解とは。
コメント欄でも触れましたが、勘違いでしたね。

「今回が掲載される号で表紙なら『告知』するまでもないし」という勘違い。
「今回が掲載された号で『次回の号の告知』」だった訳でなんという大失態。

最近(に始まった話じゃないですが)、こういうケアレスミスが多すぎます。
我ながら頭の悪さを痛感です(ということは、いらした方も当然そう思う)。

まあ、個人の趣味の遊び場と応援の気持ちの反映である場所ですので、
うちはうちで、マイペースで続けますけれどね。今後も変わらないで。

それでも別に良いという方だけどうぞ。ご覧の通りおバカですけれど。

上記の告知&快挙の件も、勿論以下で触れるつもりですけれど、
前置きはこの辺りにして、それではこれより記事を分割します。

今回の内容及び本誌未読の方、以下はご覧になりませんように。



灯火が宿ったその心も、
明日への翼も喰われる。

少年は殺める人になる。
いや、ヒトではない者。

少年もまた〝喰種〟だ。

少女もまた〝喰種〟だ。

血が繋がっている二人。
血を流しあう二人の今。

〝喰種〟――。

それは悲しい絶滅種だ。



そして、彼女は薄れゆく記憶の中で男の姿を視る。

その男は、自らが絶えて滅びる時にも種を蒔く…。

この世界の中で、すべき子供たちの未来の為に。




     Tokyo Ghoul
東 京 喰 種

#070[姉弟]


以前から気になっていたことですが、
「トーカ」と、
「アヤト」は、
「ト」から繋げて読めるのですよね。
ただし、弟からお姉ちゃんの順です。
生まれた順とは逆なのですけれどね。

「カ」と「ア」は母音が繋がるので、
何か良い言葉遊美がないものかなと。

『霧嶋』まで含めてアナグラムとか、
またやってみようなかと思ったりも。

そして、アヤトくんの幼少時の姿や、
名前の「ト」でも連想するのですが、
読者なら、当然『行末ヒロト』くんを思い浮かべたでしょうね。
あれ以来、牛丼屋を見かけると「古野屋」と心の中で呟く癖が。

閑話休題。

1ページ目の一文から『8年前』だとわかりますが、
現在のトーカちゃんは清己高等学校の生徒ですから、
当時の彼女は『小学生』の年齢だった訳ですね……。
アヤトくんと彼女の年齢差も気になるところですね。

それにしても、幼少時からどこか生き辛さを感じて、
お父さんを亡くす悲劇に遭うとは、あまりに酷です。
トーカちゃんがヒナミちゃんを想うのも納得ですね。
幼い頃の自分自身をどこか重ねているのでしょうね。

そして、何よりも秀逸なことは、ここでも『翼』や、
『鳥』が、重要なファクターとして、活きている点。
加えて、以前のカネキくんと会話に出た『鳥篭』も。

正に〝喰種〟という異形である種族にとっては、
人間社会とは『鬱屈とした想いのする世界』で、
『抜け出して羽ばたけない鳥篭』のような場所。

そして、何よりも皮肉なことでもあるのですが、
〝喰種〟と人間が同じ世界で生きる続ける以上、
必ず殺し合いが、悲劇が連鎖されていくのです。

正に「喰うか喰われるか」の哀しい対峙ですね。

そして「捕らえるか囚われるか」の哀しい性が。



以前から丁寧に描かれてきたことでもあるので、
改めてトーカちゃんの心情や言葉を思い返すと、
断片的ではあるものの、まあ沢山出てきますね。
石田先生が、初期から構成を意識されたことや、
彼女の内面を注視されたことが伝わってきます。

以下に、いくつか拾い上げてみたいと思います。



…〝最善〟?

仲間が殺されたのに
黙って指咥えて
見てるのが…

店長の〝最善〟
なんですか?

ヒナミは…
お父さんもリョーコさんも
〝白鳩〟に殺された…

仇が討てなきゃ
可哀相よ…!!

…………
…………

……可哀相なのは
…仇が討てない
ことじゃない

本当に
哀れなのは…

復讐に囚われて
自分の人生を
生きられないことだ


……ギリ

私に…

私に
言ってるんですか


『東京喰種‐トーキョーグール‐』#016[幽囚]より)



大丈夫

アンタは
なーんにも心配しなくて
いいから

私が全部
うまくやってやるよ

こんな狭い部屋じゃなくて
もっと広い世界を
見せてあげる

だから…
もう少しだけ
辛抱して

…うん

…?

……
それ何?

ああ…新聞

店長が好きで
いくつも
とってんのよ

『東京喰種‐トーキョーグール‐』#022[新聞]より)



ヒナミ…

もしかして
あの新聞が原因…?

クソッ…どうして
私はいつも…!!

…………



――馴れ合いとか
うぜェんだよ

やりてェなら
一人でやってろ
クソ姉貴




――アヤト…

『東京喰種‐トーキョーグール‐』#023[失踪]より)



フン…
死肉を貪る
ハイエナ…

ゴミめ

一体 なぜ貴様らは
罪を犯してまで
生き永らえようとする?

…………
……っ…て…

生きたい…って…
思って…何が悪い…

こ…んな
…んでも…

せっかく…

産んで
くれたんだ…

育てて
くれたんだ…

ヒトしか
喰えないなら

そうするしか
ねえだろ…

こんな身体で…
どうやって正しく
生きりゃいいんだよッ

どう
やって…!


………

テメエら
何でも上から
モノ言いやがって
……

テメエ 自分が
〝喰種〟だったら
同じこと
言えんのかよッ…

ムカツク…
死ね…!

死ね死ね死ね死ねッ
クソ白鳩野郎
みんな死んじまえッッ!!

クソ…が…

畜生…
ちくしょ…

〝喰種〟
だって…

私だって…

アンタらみたいに
生きたいよ…!!


『東京喰種‐トーキョーグール‐』#025[開眼]より)

今にして思えば、真戸さんの手袋を外して指輪を視た時の彼女も、
あの時の表情も、なるほどそうかと、また印象が深まりましたね。

そして『表情』と言えば、依子ちゃんとの会話の時もそうですね。



……どした?

ごめん

急に来て…

学校でちょっと
ヘンだったから


心配で…

ええ?

別に
いつも通りだって…
アンタ心配しすぎ…

ううん

トーカちゃん



前にお父さんが
海外赴任しちゃった
時みたいに

寂しそうな顔
してた

私の
勘違いだったら
ごめんね…

………

……?

…あれ…
アヤトくん
帰って来て…

ハッ

あっ!?

アヤト
くん…?

『東京喰種‐トーキョーグール‐』#031[依子]より)

回想での『佐藤のおばちゃん』からのお裾分けが『肉じゃが』というのも、
当時を思い返させる要素で、石田先生は細部まで秀逸だと改めて痛感です。



そして、『鳥』や『鳥篭』と言えば、この回は欠かせないところでしょう。



…………
…………


鳥…

……?

お姉ちゃん
鳥ニガテ
なんだって…

だから お店に
連れてきたの…

ん?
別にニガテじゃ
ないけど…

マジで
コイツ店で
飼うの…?

うおお!?

『東京喰種‐トーキョーグール‐』#040[招待]より)



コイツは
可哀想よね

…?

籠の中で
飼われて

自由に
飛ぶことも
出来ない

それって
…不幸でしょ

………

…籠の中は
窮屈かもしれない
けど

外の世界で
生きるのだって
きっと大変だよ



…あの女
殺せなかった


私は…

バカカス――

あ?

んだとテメェ

……

口汚すぎだろ
この馬鹿ドリ!

油で揚げんぞ!

ホント飼い主出てきたら
ぶん殴ってやる




――トーカちゃんは…

きっと
揺れてるんだ

依子ちゃんとの
つながりを脅かす
芽だけを摘む

その方が
楽だし安全だ

…失うくらいなら
今のままでいい

…あの日までは
それで良かった

……でも

〝可能性〟を
見てしまった

西尾さんと
貴未さん

トーカちゃんも
一瞬でも
思い浮かべた
筈なんだ

あんな風に

  自分も
  受け入れられたら

          ………


…ただ
「もし
拒絶されたら」

誰よりも手を
差し伸べて
欲しい人間を

自分の手で
失ってしまう
かもしれない

『人間関係は
化学反応』

――って言葉は…
ユングだっけ

『一度
作用し合ったら』――

     ――『もう
       元には戻れない』


『東京喰種‐トーキョーグール‐』#049[籠鳥]より)



回想からお父さんの顔も、当時の生活もはっきりした訳ですが、
人間社会の中で、彼が男手一つで二人の子供を育ててきたのは、
本当に大変だったであろうことが、ありありと伺えて痛ましく、
加えて、現在の二人を読者は散々先に眼にしてきた訳ですから、
尚の事、この過ぎ去った時間が哀しくもあり、巧い構成ですね。

ここで気になったことは『佐藤のおばちゃん』と『尾口』さん。

後の展開、回想とは別の現在でリンクするかもしれませんので、
この両者の名前は記憶に留めておきたいと思っております……。

そして、更に見逃せない重要な事実として、
ここで、篠原さんと真戸さんのコンビ登場!

『梟』との戦いが10年前で、
回想の『当時』が8年前です。

「骸拾い」と呼称されていることからも、
好戦的なタイプではなく、ひっそりと世を偲んで生きるのが窺えます。
その名の通り、食料は『殺し』よりも『死体を拾う』タイプのようで、
『細身』なのも単に体格だけでなく、そういった理由もあるのかなと。
人間を積極的に殺して肉を集めていくより、死体を拾う方が明らかに、
そのチャンスも数も少ない訳で、しかも子供二人分も必要ですからね。
加えて、子供二人が寝静まった時間にしか動けないので尚の事ですね。

この辺りは四方さんの初登場時や、笛口リョーコさんを思い返します。

余談ですが、ロックバンド黒蜴蝶を連想したのは私だけじゃないはず。



そして、子供たちを寝かせる前に読んでいる絵本がまた……。
新美南吉の『ごん狐』とは暗示的で実に巧いセレクトですね。
この物語もまた、哀しい『因果関係』と『誤解』から悲劇が。
彼のその後に起こるであろう悲劇を思い浮かべると尚更……。

それにしても、寝静まった二人が堪らなく愛らしい顔ですね。
穢れを知らない純粋な子供で、だからこそ余計に哀しいです。

『鳥』
『梟』
『雛』
『鳥篭』
『笛口』(鳥を連想させる名前)
など、今までに『鳥』が重要なファクターであることは度々触れてきましたが、
ここで『スズメ』が。「チュンタ」と名付けられたこのスズメが重要な予感が。

蛇足ですが、今回のサブタイトルを『強大』と、
そして、雀を『じゃく(弱)』と読める辺りも、
現在と今の二人の距離や、わかりあえない関係、
浮かび上がるようであり、因縁めいているなと。

色々予想していたのですが、その結果も含めて、
以降は、次回の感想の方に譲ろうと思ってます。
時間も時間だし、曜日が変わっちゃいましたし。

※これを書いていたら3月21日になりました。

と言う訳で、冒頭でも触れましたが、朗報です!

次号・本誌16号では(これを公開する頃には、もう出ていますが)、
『表紙』&巻頭カラー! バンザイ!
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コメント

突然すみません。
私は東京喰種を連載当初から愛読してるファンの者です。
如月さんの意見を聞きたくコメントします。

これからの金木についてですが
金木は喰種と人間が共存する道を選ぶと思いますか?
それとも、ただ仲間を守れれば良いという考えで
物語が進むと思いますか?

説明下手ですみません。
良かったら返信してください。

KTA #JalddpaA | URL
2013/03/22 00:16 | edit

はじめまして。

>KTAさん
はじめまして。

同じ連載当初からの愛読者の方のようで、嬉しく思います。
礼儀正しく、連絡先も併記してくださっているので、
こちらとしても安心できる方です。うちで宜しければ、コメントはお気軽にどうぞ。

私からすると、「はじめまして」の方は、
ある意味で例外なく『突然』ですし、
はじめましての一回きりだろうな、と最初から思ってますので(笑)、
どうか、お気になさらず。

仰ったことは、正に本作の根幹であり、
境界線に立てる唯一の存在であるカネキくんだけの問題ですよね
(少なくとも、現時点では。
嘉納教授から同様に〝実験〟された者たちの存在も無視できませんが)。

それについては、今までのことは今までの感想で少し触れてきました。

今後については、今の展開から思うところはありますが、
また感想で触れることもあるでしょうね。

いずれにしても、ここで断定してしまう必要はないと私は考えています。

『どうなるかわからない危うさ、もしくは可能性』が魅力であり味わいでもあるので。

老婆心ながら一つ申し上げますと、
相手に何か質問されて、回答を求められる場合は、
「自分はこう思う、こう考えているけれど」など、
ご自身の考えも沿えられると、相手に対してより良いのではないかと思いました。

勿論、一緒にディスカッションしたいということであれば、歓迎します。

名前も名乗らないような輩(注意書きもしているのですが)が散見される中、
非常に気持ちの良いコメントをくださったことには感謝です。ありがとうございます。

如月 #ksMIDlhw | URL
2013/03/24 21:29 | edit

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