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日刊ハレ Ver2.11

2016年、更新再開です。好きな漫画、特撮、音楽の感想など、無名人の趣味と駄文の遊び場です。

『東京喰種‐トーキョーグール‐』#046[灯火]  

今までにもサブタイトルについて散々言及してきましたが、
今回ほどやられたと思ったことはなかったかもしれません。

ここに来て[灯火]と来るとは!

言うまでもなく『董香』とのダブルミーニングですし、
貴未ちゃんのあの『言葉』の含意もあることでしょう。


[招待]→[正体](月山の招待と明かされる正体)
[月光]→[激昂](月光の夜に西尾が激昂する時)
[教会]→[境界](教会で戦う境界を越えた生物)

今までもこじつけめいた連想と言葉遊美はしてきましたが、
今回は読者としてとことん唸らされて感激した命名でした。

ヒナミちゃんの時の[三人]以来なのかもしれません……。



カネキくんの閃きからトーカちゃんが新たな力に覚醒して、
瀕死の西尾が渾身の力を振り絞って月山を掴んで食い止め
その隙を突いてトーカちゃんが致命傷となる一撃を与えて、
三人で月山を倒し、貴未ちゃんの命は無事に守られました。




しかし、貴未ちゃんは『人間』であり、
『喰種の正体を知った者』であります。

当然、『トーカちゃん』が『そのままで帰す』はずもありません。
貴未ちゃんにとって西尾は『恋人』ですが、月山は『怪物』です。

トーカちゃんにとって貴未ちゃんは『食料』であり、『敵』です。

この場でただ一人の『人間』である貴未ちゃん。

そして『恋人』である西尾もまた喰種なのです。

この残酷で哀しすぎる対峙を打ち破った者こそ、
『人間でもなく喰種にもなりきれない』彼です。

やっぱり『境界線を越えた存在』であり、
境界戦上に立てる唯一の存在』である、
カネキくんが立ち向かってくれましたね。

トーカ
ちゃん…っ

その人は…

僕にとっての
ヒデや

君にとっての
依子ちゃんかも
しれないのに

君がリスクを
なくしたい
気持ちはわかるよ

でも…

依子ちゃんが
トーカちゃんの正体に
気づいたら

君は
殺せるのかよ…


………

るせぇ…何で
わかんねぇんだよ

私は

そうならない為に
コイツを消す必要が
あんのよ!




ここでカネキくんがヒデを、そして依子ちゃんの存在を挙げてくれたこと、
この場面と台詞が堪らなく嬉しくて、そして泣けたところでもありました。

正にカネキくんだからこそ言える、彼にしか言えない言葉ですね。
そして、自分の矛盾に気付きながらも看過できないトーカちゃん。
歯を食い縛り、立ち上がって貴未ちゃんを身を挺して守った西尾。

そこで『眼』を隠され、拘束されていた貴未ちゃんの視界に――。

『喰種』の象徴とも言える赤眼。その対比としても実に秀逸だと痛感。
そして、赤眼で赫子を発現させている『怪物』を眼にした貴未ちゃん。



…………
…………

綺麗……






今回はこの場面にやられました。
石田先生に心の底から脱帽です。

「綺麗」という言葉は、初登場時にも口にして印象的だったので、尚更です。

もし
自分が〝喰種〟に
生まれてたら

私は人を
殺していたと思う

私は…

たまたま人間に
生まれただけで

綺麗に生きる事が
許されてる


『東京喰種‐トーキョーグール‐』#035[孤闘]



月山も倒して、貴未ちゃんも無事に助かり、この場は何とか治まりましたが、
貴未ちゃんは、今後はあんていくでアルバイト、という展開なのでしょうね。

トーカちゃんからすれば監視しやすい訳ですし、
警察や民間人に密告されないように見張るはず。
尤も、貴未ちゃんにその気は全くないのですが。
カネキくんがいるのも彼女には支えでしょうし。
貴未ちゃんも人間の法からすれば罪人ですしね。

月山の死体の処理も気になっているところです。
四方さんや芳村マスターにも手伝ってもらうか、
あるいは処理しようとしたら無くなっているか。
後者なら『クインケ』として使われる展開かと。
『クインケ』と言えば月山も所有してましたね。
あのレストランの関係者も怪しくて仕方ないし、
生前の月山の表向きの人間関係も要注目ですね。

そして、月山が餌に嘯いてきた高槻氏の存在も。
刑事コロンボで言う「うちのカミさん」かしら。
出てくる奴出てくる奴、口にするけれど出ない。
そういう存在でもまた興白いかなと思ったりも。
高槻氏が喰種という案もまだ捨てていませんが。
今後も読書好きの喰種の登場や書店や喫茶店も、
匂わせるシチュエーションに着目したいですね。


そして『綺麗』と言えば、やはり中森明菜様の名曲です。
今回を読了して聴くと、まるで『トーカちゃん』のよう。

誰にだってある それはきっとある
愛を浴びて綺麗になれ
乱れる心 いとしさ揺れて
私を変えていくの
めぐり逢うのは 運命ね


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コメント

サブタイトルのダブルネーミング

全然、気が付かなかった!!!!  >サブタイの言葉遊び

劇中から漂う文学チックな匂いは感じられてたけど
細かいネタを仕込んでいるんだなぁ、東京喰種!!

>人間関係とカネキくんの存在
まさに境界線上に立つ彼にしか出来ない説得ですよね。
今週は節目の回だった気がする。今までは、カネキくんの
内面だけでの問題だった、異種であるグールと人間の共存
というテーマが、彼の人間関係全体に広がっていく……というか。

マスターやヨモさんはこのへんに早くから期待をかけてる
描写があったけど、こういう形でトーカちゃんにカネキくんの
志が伝わる描写ってのは、お見事に一言ですかねぇ。
いやはや、平成ライダー好きにはたまらない作品ですわ、東京喰種。

>月山の死体とその後
喰種捜査官側の描写がこのところ抜け落ちていたので
その辺も踏まえて気になりますね。まさか共食いで処理する
訳にもいかんし、死体を残して立ち去った結果、クインケに赫音を
利用される可能性も。

亜門くんに上司の人が愚痴られていた『問題児の捜査官』ってのも
伏線としてあるし。おっしゃるように、高槻氏の存在もミステリアス。

喰種のレストランは、上流階級の喰種たちが、タロちゃんのように
解体人としての人間を人身売買しているような描写があったけど
あの辺の暗部とかに触れたりするのかなぁ、気になる点です。

長々とコメントしましたが、こんな初カキコ。
今後ともよろしくお願いしまする(ペコリ

或 犬良 #IY7bLZJE | URL
2012/09/14 14:26 | edit

こちらでは、はじめまして。

まさか予告された通りピッタリでいらしてくださるとは!

デリシン以外でヤンジャン話ができる読者様って、
実は今までいらしたことがないのが実情なのです。

こんだけ毎週ヤンジャン感想書いておいてアレなんですが(苦笑)。

我がド過疎ブログにいらしてくださって、
濃厚なコメントまでくださって感謝です。

> 全然、気が付かなかった!!!!  >サブタイの言葉遊び

清涼院流水師の読者としては基本であり、初歩中の初歩です(キリッ)。なんちて(笑)。

私自身が幼少時から言葉遊美や連想芸夢好きってのもありますけれどねー。
意識しなくても信号待ちでカーナンバーの数字遊美するような奴ですから。

もう一種の病気だと思っております(笑)。

> 劇中から漂う文学チックな匂いは感じられてたけど
> 細かいネタを仕込んでいるんだなぁ、東京喰種!!

作品の中に作家(高槻泉氏)が仕込まれているくらいですもんね。しかも第一回目から。

と言っても、私の連想やこじつけめいたところは感想文の中に多いと自覚はしています。

でも、石田先生の含意や仕込みは深いところまであるのは間違いないと確信しています。

以下は、以前にも感想の中で書いたことですが、
真『戸』
亜『門』
張『間』
という『捜査官』側のネーミングも非常に興味深いです。
総て『部屋・密室』を想起させる辺りが秀逸であります。
捜査官だけに『監視する・閉じ込める』含意があるかと。

そして、月山とカネキくんの『スカッシュ』も実にひっかかります。
調べれば一発ですが、そもそも『囚人の遊び』が起源なんですよね。
卓球やバドミントンやテニスの方がよっぽどメジャーにも関わらず、
敢えてそちらの設定で進められたのも含意があると私は思いました。

ちなみに、サブタイトルについては石田先生から貴重なお言葉を頂戴しました。

石田先生ご本人は[円環]がなかなかお気に入りとのことです。思わずニヤリ!

> >人間関係とカネキくんの存在

今回より前のことだと、亜門さんと戦った時がそうでしたよね。
僕しかできないんだ、というあの決意から変わったと思います。

そして「僕を人殺しにしないでくれ…」というあの一言が決定打でしょう。
あの言葉は確実に亜門さんの『心』に響いて揺り動かしたはずですからね。

それが今後の展開にも響くと思っています。

> いやはや、平成ライダー好きにはたまらない作品ですわ、東京喰種。

と言うよりは『石森テイスト』でしょうね。

『敵も味方も同じ出自・同根の力』という点や、
『同族争い・親殺し』というところもまた然り。

『サイボーグ009』『人造人間キカイダー』『大鉄人17』など挙げるとキリがないほど。

> >月山の死体とその後

共喰いがトレンドの区もありましたね。なんちて(笑)。

『クインケ』の種明かしについては、
ヒナミちゃんと真戸さんの戦いの時、正にクライマックスで使われていますからね。
いやらしい言い方ですみませんが、これからやると、その時ほどインパクトがなく、
方向性としては、『月山、死してなおリサイクル』的な使われ方かと思っております(笑)。

> 亜門くんに上司の人が愚痴られていた『問題児の捜査官』ってのも

新たなる捜査官は勿論、対策局の組織力や設備なども気になりますよね。
あのくぐれば一発で判明するゲートの回など、本当にヒヤヒヤでしたね。

> 伏線としてあるし。おっしゃるように、高槻氏の存在もミステリアス。

この手の『名前だけ』の人って異様に気になっちゃうんです(笑)。

綾辻行人氏の『館シリーズ』で言うところの某中村氏もそうだし、
『作家が作中に』という点ではジョジョの岸辺露伴先生もそうで。

> 喰種のレストランは、上流階級の喰種たちが、タロちゃんのように
> 解体人としての人間を人身売買しているような描写があったけど
> あの辺の暗部とかに触れたりするのかなぁ、気になる点です。

感想にも書いたのですが、タロちゃん、人間だったんかいな。ってあの時思いました(笑)。

人身売買はあると思います。

加えて人間も紛れ込んでいるかもなと。正に仮面劇ですね。
月山が『クインケ』を所有しているのも気になりますしね。

捜査官の中にも、金で釣られたり癒着したりする輩がいるかもしれないと読んでますし、
逆に喰種の中に溶け込んでいる人間もいたり、喰種に味方する捜査官も出るかもなあと。

そっちの方向からも、嘉納教授はかなり怪しい要注意人物(喰種?)だと思っています。

> 長々とコメントしましたが、こんな初カキコ。

私は長文を読むのも書くのも好きですので、
今後とも遠慮なくのびのびとご意見なども、
お聞かせくだされば。いつでも大歓迎です。

> 今後ともよろしくお願いしまする(ペコリ

こちらこそ、今後とも宜しくお願い致します。ぺこりん。どろりっち(笑)。

そちらにも遊びに行かせて頂きますね♪

そちらでは『極黒のブリュンヒルデ』濃厚トークになるのかな?(笑)

ヤンジャン話ができて嬉しい限りです。ありがとうございます。

如月 #ksMIDlhw | URL
2012/09/15 00:05 | edit

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